1億8千万年前のジュラ紀時代の針葉樹の化石であるジェットは、古代ローマ時代には「黒い琥珀」と呼ばれていた、有機質宝石です。
ヨーロッパでは古くから哀しみを表す宝石として珍重され、イギリスでのヴィクトリア女王が夫のアルバート公の死後、25年間このジェットを身につけて喪に服して以来、多くの人々に愛され続けてきました。
明治以降は日本の皇室でも公式な服喪の装飾として利用されています。
しかし今までは一般にはあまり知られていない存在でした。
これは、良質な産地であったイギリスのウィットビー鉱山が19世紀に閉山し、ヨーロッパでは商業的な産出が途絶えてしまった為です。
こうしてジェットはアンティークなどとしてごくわずかに流通する、「幻の宝石」となっていました。
ところが近年、中国でウィットビー産に引けをとらない良質な鉱脈が発見されました。
こうして長く「幻」であった黒い琥珀が、手の届く存在となったのです。
ジェットの最大の特徴は「軽さ」です。
同じ黒い色の宝石であるオニキスの約半分。つけていることを忘れてしまいそうなほどです。
固さは琥珀や同程度です。(モース硬度2.5〜4。琥珀は2〜2.5)
ジェットは正式なモーニングジュエリーとして、葬祭の席に身につけることが許される数少ないジュエリーです。
光りすぎず落ち着いた輝きを放つ丸玉の一連ネックレスとイヤリングのセットは、哀しみの席での基本アイテムとなるでしょう。
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ジェットモーニングジュエリーセット◇約8mm
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写真拡大 | ジェットモーニングジュエリーセット◇約10mm
入荷待ち(5月下旬以降の発送になります)
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