「イソップ寓話を140文字以内に要約する試み」
A try to summarize Aesop fable in "Japanese in less than 140 characters".
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銭沢時計店がツイッターで呟いた「イソップ寓話」のログまとめページです。RSS配信中
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このページにあるイソップ寓話は、ツイッターで1回につぶやける文字数制限である「140文字以内(タイトル込み)」になるよう要約されています。そのため原文と比べると、表現は大幅に変更されています。
あらかじめご了承下さい。
  • 文字数を減らすため、動物名は漢字で表記しています。
      例:ライオン→獅子 カラス→烏・鴉 キツネ→狐 etc.
    動物の種類で検索する時は、動物名を漢字にすると見付かりやすくなります。
  • 神話の神々の名前は、英語読み(ローマ神話基準)ではなく、ギリシア神話基準としています。
    例:ジュピター→ゼウス/ミネルヴァ→アテナ/マーキュリー→ヘルメス etc.
    • だだし、英語読み(ローマ神話名)の方が文字数が少ない場合は、其方を使うことがあります。
      例:アフロディテ→ビーナス/アポロン→アポロ etc.
イソップ寓話は紀元前から伝わる古い物語です。
そのため、現在からみれば「不適切」と受け取られる可能性のある表現がみられます。
あらかじめご了承下さい。
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イソップ寓話の内容は、以下のサイトを参考にしています。
「イソップ」の世界童話・昔話・おとぎ話の「福娘童話集」/「タウンゼント版イソップ寓話集」/「通俗伊蘇普物語
(素晴らしいソースを公開してくださっている皆様に心から感謝いたします)
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2011/08/22(Mon)  キツネとイバラ。 No.352
【イソップ寓話】垣根を登る悪戯狐、足場失い落ちかけて、側に下がった蔓茨、慌てて掴めば鋭い棘が、足裏を刺して切り裂いた。落ちた狐は大泣きで「助けを求めて縋った者にこんな仕打ちをするなんて」茨を非難する。茨は答えて「棘で他人を掴まえるのが仕事の私を掴む方が、間違っているとは思わぬか」
http://twitter.com/zenisawa/status/105496920641904640

2011/08/11(Thu)  粉屋と息子とロバ。 No.351
【イソップ寓話】親子が驢馬を市場へ牽いていた。中年女が「乗ればいいのに」倅を乗せると老人が「親が歩いて若者が乗るのか!」親が乗れば若い女に「自分だけ楽をするの?」親子で乗れば棒手振が「乗ってちゃ売物に見えないよ」親子は天秤棒で驢馬を担ぐ。驢馬は嫌がり大暴れ、川に転げて溺れ死んだ。
http://twitter.com/zenisawa/status/101507201440550913

2011/07/31(Sun)  ラクダとアラブ人。 No.350
【イソップ寓話】アラブのキャラバンの商人が、駱駝に荷物を背負わせて、鼻面撫でつつこう訊いた。「丘を登って進むのと、丘を下って進むのと、お前はどちらが好みだね?」哀れな駱駝は答えて言った。「何故、登りと下りとお訊ねなのです? 平らな砂漠の大道が、通行止めだとでも仰るのですか?」
http://twitter.com/zenisawa/status/97638317520199680

2011/07/27(Wed)  雌ヤギたちのアゴヒゲ。 No.349
【イソップ寓話】牝山羊達がゼウスに詣で「牡同様の顎髭」を望む。願い適って顎髭を得て誇らしげな牝の姿見て、牡共は大慌て。「何故牝らに我らと同じ威厳をお与えに?」と申し立てれば、ゼウス答えて「彼女らが力ではお前達には及ばぬと知っておるなら、例え姿を真似されたとて何を慌てることがある」
http://twitter.com/zenisawa/status/96120267507646464

2011/07/25(Mon)  王子とライオンの絵。 No.348
【イソップ寓話】ある晩王が見た夢は、愛する王子が獅子に殺さるるもの。王は恐れて王子を離宮に閉じ込めて、壁を動物の壁画で埋めた。外に出られぬ王子は怒り「お前の所為だ」と窓辺の枝を折り獅子の絵を鞭打った。その時小さな棘一つ、王子の指に突き刺さる。王子は昏倒、高熱に喘いだ末に薨去した。
http://twitter.com/zenisawa/status/95371144407949312

2011/07/17(Sun)  猟師と馬乗り。 No.347
【イソップ寓話】猟師が兎を捕えた帰路で、騎馬の男に呼び止められた。「そいつを買うから見せとくれ」猟師から兎を受け取った途端、男は馬に拍車をかけて一目散に駆け出した。歩行で追ったが馬は勝てぬ。猟師は大声で「その兎は最初からお前に遣るつもりだった」と喚き、精根尽き果て座り込んだ。
http://twitter.com/zenisawa/status/92566281642979329

2011/07/05(Tue)  カラスとヘビ。 No.346
【イソップ寓話】ふらふら飛んでた腹ぺこ烏、日向ぼこする蛇見付け「此奴を喰らおう」と急降下。尻尾の辺りを引っ掴めば、蛇はくるりと向き返り、毒牙を烏に突き立てた。烏はのたうち苦しみながら「此奴を見付けたその時は幸運が巡って来た思ったのに、それがこの身を滅ぼすなんて俺はなんて不幸せな」
http://twitter.com/zenisawa/status/88111358717083648

2011/06/30(Thu)  メンドリとツバメ。 No.345
【イソップ寓話】雌鶏奥さんが草叢でまん丸卵を見付けた。自分の子供じゃないけれど、一生懸命暖めた。それ見た燕は大慌て。「奥さんそれは蝮の子だよ! そいつが孵ればまず手始めにあんたをごくんと丸呑みし、それから他の連中も毒牙にかける。それを知ってて孵そうなんて、一体どういう了見だい?」
http://twitter.com/zenisawa/status/86284067934449664

2011/06/23(Thu)  ライオンとワシ。 No.344
【イソップ寓話】鷲が獅子に同盟しようと持ちかけた。「余と君が手を組めば、互いの利益が大きいぞ」すると獅子は「良かろう。ただし貴君が信ずるに値する者である証拠が欲しい。貴君は思ったときに、我の声の届かない空の彼方へ飛べるであろう。約定果たさず逃げる者を、友と呼ぶことは出来ぬからな」
http://twitter.com/zenisawa/status/83812857724153856

2011/06/22(Wed)  ライオンとキツネ。 No.343
【イソップ寓話】狐が獅子王の家来になったフリをして「目敏い狐が獲物を探し、強い獅子が仕留める」という分業協定を結んだ。この関係は暫く続いたが、狐は獅子の取り分の多さを羨んでいた。ある日狐は一匹で獲物を仕留めようと牧場の仔羊に飛び掛かる。獲物を捕らえたは狩人で獲物は間抜けな狐一匹。
http://twitter.com/zenisawa/status/83434591666450432

2011/06/20(Mon)  人殺し。 No.342
【イソップ寓話】人を殺した男が一人、殺害相手の親類達に仇と追われて逃げ回る。男がナイルの畔に潜んでいると、丘に大獅子が現れた。慌てて立木によじ登れば、そこには長大な蛇がいた。男は咄嗟に河へ飛ぶ。すると巨大な尼羅鰐が、大口開けて待っていた。大地も空も水中も、咎人の隠れる場所はない。
http://twitter.com/zenisawa/status/82679023922200576

2011/06/16(Thu)  真理と旅人。 No.341
【イソップ寓話】旅人が砂漠の真ん中で肩を落として立っている一人の女性に出会った。彼は彼女に声をかけずにいられなかった。「貴女は一体どなたです?」「私の名前は真理です」旅人は驚き「何故こんな人里離れた荒野に居られるのか?」「昔は少なかった欺瞞や嘘が今では人々の間に蔓延したためです」
http://twitter.com/zenisawa/status/81317866170875904

2011/06/14(Tue)  ロバとウマ。 No.340
【イソップ寓話】驢馬が昼餉中の馬に「餌を別けてください」と懇願。馬は「宜しい。我には高貴なる義務がある。我が餌の残りを君に遣ろう。夕刻、厩舎へ来るが良い。大麦の大袋を与えん」驢馬は「有難うございます。しかし今ちっとも頂けない物を、後ほどたんと頂戴できるとは、私には到底思えません」
http://twitter.com/zenisawa/status/80586751537725440


高貴なる義務:ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige)
 直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」。
 財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことの意。
 貴族や上流階級に生まれたものは、下位階級の恵まれない人に対して「慈愛」を持って接せねばならないということ。
 希に、慇懃無礼あるいは偽善的な社会的責任について蔑視的に使われることもある。

2011/06/13(Mon)  二人の兵士と泥棒。 No.339
【イソップ寓話】二人の旅人が追剥に遭った。勇士は賊に立ち向かい、腰抜は震えて物陰へ。勇士が辛くも勝った頃に、漸く腰抜が飛び出して「俺の強さを思い知れ」勇士は深く息を吐き「最初の時ならその言葉が嘘でも心強かったものを。さあ、剣を納め、口を閉ざせ。お前の本性を知らぬ相手を欺く為に」
http://twitter.com/zenisawa/status/80138877297369089

2011/06/10(Fri)  農夫とリンゴの木。 No.338
【イソップ】庭の林檎は実も付けず雀や蝉が集るだけ。邪魔だと男が斧を持てば、雀や蝉が「我らの家を伐らないで」農夫は無視して斧を振る。表皮剥がれた林檎の木の洞に蜜の詰まった蜜蜂の巣。男は斧を放り出し林檎を御神木の様に有り難がった。呆れた雀達が去って庭から歌が無くなった。
#Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/79096648575369216

2011/06/08(Wed)  サルとラクダ。 No.337
【イソップ】森の仲間の大宴会。猿公が「芸を奉る」と素早い動きで跳ね回り見事な踊りをして見せた。動物達は大喝采。駱駝は猿が嫉ましく「私も一差舞いましょう」駱駝が動けば大きな尻が皆を突き飛ば跳ね飛ばす。とうとう皆は大激怒。駱駝は叩き出されたとさ。下手な猿真似せぬがまし。 #Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/78339821587795968

2011/06/07(Tue)  フクロウとセミ。 No.336
【イソップ】夜起き昼寝の梟は蝉の大声にて不眠。静かにと頼めば一層の大合唱。梟、策を練り「アポロの竪琴の様な君の美声は私の心高ぶらせ眠らせぬ。丁度牧神パレスの甘露有り。君も一杯飲まないか」阿諛に気をよくした蝉は喜び梟の塒へ飛んだ。鋭い爪と嘴が待っているとも知らず……。
#Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/77905650377699328

2011/06/03(Fri)  羊飼いとヒツジ。 No.335
【イソップ】羊を連れた牧童が樫を見付け「団栗を餌に」と外套を脱いで木に登る。牧童が団栗を振り落とすと、羊達は食べるに夢中になって外套を踏んで囓って引き裂いた。これ見て牧童大慌て「恩盗人共め! 仕立屋には毛をやるクセに、世話してやってるこの俺の服を台無しにするなんて」
#Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/76516116117204992

2011/06/02(Thu)  イヌと皮。 No.334
【イソップ】飢死にしそうな犬達が川の中程に浸された牛皮を一枚見付けた。腹の足しにはなるだろうが、跳んで行くには遠過ぎて泳いで行くには流れが速い。すると一匹に妙案浮かぶ。「皆で川の水を飲み干そう」暫く後の川岸には破れ目のない牛皮と、腹の破れた犬達の亡骸だけが残された。
#Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/76185170717315072

2011/06/01(Wed)  イヌと子犬達。 No.333
【イソップ】母犬が牧童に「羊小屋で子を産みたい」と願う。牧童が許すと母犬は沢山の子を産んだ。すると今度は「ここで子育したい」と願い、牧童は再び快諾した。やがて子犬は大きくなって、母を守ろうと小屋に寄る者総てに吠えたてる。無論牧童も追い払われて、小屋はすっかり犬の物。 #Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/75832654087454720

2011/05/27(Fri)  父親を埋葬するヒバリ。 No.332
【イソップ】古い古い伝説では、雲雀は大地が出来るより先に創造されたという。父親雲雀が死んだ時、娘の雲雀はお墓を建てる土地を探して回ったが、五日経っても見付からぬ。六日目、娘は遂に決心し、己の頭に父親のお墓を作って埋葬した。雲雀の頭にぴんと立つ冠羽は父の墓標だそうな。 #Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/73955677890035712

2011/05/26(Thu)  泉のシカ。 No.331
【イソップ】鹿が水面に姿を写し「私の角の立派さよ。それに引き替えこの脚の貧弱さには腹が立つ」そこへ獅子が現れた。鹿は全力で駆け獅子を引き離したが、森に入ると木の枝に角が絡まり立ち往生。「私は何と愚か者。役立つ脚を軽蔑し邪魔者を尊んでいたなんて」嘆いてみても後の祭り。 #Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/73608959768018944

2011/05/25(Wed)  ロバと買い手。 No.330
【イソップ】驢馬を買いに来た男、その善し悪しを調べたいと、売手に頼んで一頭を借りる。小屋に入れられた驢馬は、他の驢馬には目もくれず、一番怠惰で暴食の一頭を選んで仲良くなった。男は驢馬を連れ戻る。返納理由を売手が聞けば「此奴が選んだ友を見れば、此奴の程度が判るのさ」 #Aesop
http://twitter.com/zenisawa/status/73283900830523392

2011/05/24(Tue)  ワシとキツネ。 No.329
【イソップ寓話】木の枝に鷲、藪に狐、各々巣を掛け子を産んだ。ある日、狐が出掛けるを鷲は無言で見送った。狐が戻ると子がいない。狐は総てを悟ったが、鷲の巣は遠く復讐できぬ。別の日、鷲は神殿の全焼の贄の山羊を掠め取り子の待つ巣へと持ち帰る。肉に貼り付く燃えさしが赤く燻るそのままに……。
http://twitter.com/zenisawa/status/72933362368643072

2011/05/18(Wed)  キツネとツル。 No.328
【イソップ寓話】狐が鶴を夕餉に呼び、平皿にスープを装って出した。鶴が嘴をカタカタ言わせうまく吸えずに虎零す様を、狐は皿を舐めながらにやにや嗤って眺めてた。翌日、鶴が狐を呼び、肉を細長い壺で出す。舌は届かぬ振っても出ぬと、狐が手古摺るその横で、鶴は長い嘴で肉を摘み出して食べたとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/70817391545819136

2011/05/13(Fri)  ワシとカラス No.327
【イソップ寓話】鷲が仔羊捕まえて、高い空へと連れ去った。それ見た烏は「俺はより力強い」と大きな羊の背に止まり、毛を掴んで羽ばたくも、ちっとも飛び上がれぬ上、爪が絡んで身動き取れず、易々牧童に捕まった。牧童の子供が父に問う。「父さん、この鳥は何?」牧童答えて「鷲のつもりの阿呆烏さ」
http://twitter.com/zenisawa/status/68919769335734273

2011/05/13(Fri)  ハトとカラス。 No.326
【イソップ寓話】とっても狭い籠の中、鳩の母さん自慢げに「私よりも沢山の子供がいる鳥はいないでしょう」外の烏が聞きつけて「ねえ、おかみさん。子宝沢山は良いことだけど、自分の立場をお考えなさい。貴女が暮らす牢獄じゃ、家族が増えれば増えるだけ、悲しみの数も増えますよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/68915384727781376

2011/05/13(Fri)  善い者と悪い者たち。 No.325
【イソップ寓話】昔、善と悪は揃って人間と共にいた。所が数に勝った悪が善を追放したという。善はゼウスに願い出た。「彼等のような者達と共にいるのは御免です」善の訴え聞き入れられて「悪が大挙するならば善は一人でそっと行け」悪党共が群れたがり善人が少ないのはこういう理由があるからだとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/68913266822352896


関連「うれしいこと」たちと「いやなこと」たち。
http://twitter.com/zenisawa/status/50364856825692160

2011/05/10(Tue)  ノミとウシ。 No.324
【イソップ寓話】牡牛の背中で蚤が問う。「偉大な貴方が人間共の下働きをするは何故? 小さな私が逆らって、噛み付き血を吸うのに」牛の答えは「彼等の私への『愛』故だ。働けば餌を得られるし、彼等がブラシをかけてくれる」すると蚤は大慌て。「そのブラッシングで私など一度でプチっとあの世行き」
http://twitter.com/zenisawa/status/67834187012513792

2011/05/08(Sun)  スズメとウサギ。 No.323
【イソップ寓話】兎が鷲の爪の下、死に恐怖して泣き叫ぶ。雀が脇からそれを見て「足が自慢の兎殿、鷲の如きに捕まるなんて」と嗤う。そこへ音無く鷹が飛来。雀の体を引っ掴み、声出す間もなく絞め殺す。死に行く兎は「己の安心過信して、他人の災難喜んだとて、同じ不幸を嘆く時が何れか来る」と悟る。
http://twitter.com/zenisawa/status/67016473641623552

2011/05/05(Thu)  ライオンの皮をかぶったロバ。 No.322
【イソップ寓話】驢馬が獅子の皮を被り、森を歩いて行ったなら、動物達は彼を見て「獅子が来たぞ」と逃げ出した。傲った驢馬がのしのしと進むその先に狐が一頭。驢馬は狐を驚かそうと、力を込めて「ブヒヒン」と吠えた。すると狐は鼻笑い。「君のその声を聞かずにおれば、僕も恐れて逃げただろうね」
http://twitter.com/zenisawa/status/66099066559410176

2011/05/03(Tue)  キツネとライオン。 No.321
【イソップ寓話】獅子が捕らわれ檻の中。狐は檻に近付くと、獅子の爪牙の届かぬ場所で、有らん限りの罵詈雑言、口を極めて罵った。獅子は狐をじっと見て「小利口者よ、余を罵っているのは其方ではないぞ。余の身に起きた災難が、其方の口を借りておるのだ。よくよく心に留めて置けよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/65391660397367296

2011/05/02(Mon)  鳥と動物とコウモリ。 No.320
【イソップ寓話】鳥と獣が大戦争、勝敗中々決しない。負けが不安な蝙蝠は、鳥が優勢なら鳥軍に、獣が勝れば動物軍と、優位な方の陣にいた。やがて和議が結ばれて、両軍首脳が話す内、蝙蝠の所行が皆に知れた。糾弾された蝙蝠は、放逐されて奉公構え。だから蝙蝠は皆から隠れ、夜彼等だけで飛ぶのだと。
http://twitter.com/zenisawa/status/64926850119512065

2011/04/30(Sat)  オオカミとライオン(自分の影に得意になった狼と、ライオン。) No.319
【イソップ寓話】夕暮れ時の荒れ野原、狼が一頭歩いてた。傾く太陽に照らされて、狼の影は長く伸びる。「俺の体のでかいこと! 影が千坪に広がっている。獅子など取るに足らないぞ。俺が百獣の王となろう」そこへ獅子が現れて、あっと言う間に狼は地面に這い蹲らされた。己惚れも過ぎれば身を滅ぼす。
http://twitter.com/zenisawa/status/64287350460653568

2011/04/30(Sat)  イヌの家。 No.318
【イソップ寓話】ある冬の日に一匹の犬が、寒さに震えて体を丸め「風の通らぬ家を建てよう」と決めた。月日は流れて夏が来た。犬は風通しの良い木の陰で体を伸ばして寝そべって「風を防ぐ壁などは邪魔なだけ」と確信した。その時々の「気候」に合わせ立派な「物」を作っても「天気」は変わりやすい物。
http://twitter.com/zenisawa/status/64283281218211840

2011/04/27(Wed)  カエルのお医者様。 No.317
【イソップ寓話】泥々沼の疣蛙が森へ出て「我は至高の医者なれば、あらゆる薬品医術に通ず。皆の病を療治せん」とゲゴゲコ鳴いた。それ聞き狐は鼻笑い。「僭越ながら大先生。他人の顔色診る前に、御身を鏡でご覧なさい。他人の喉の心配よりも、自分の濁声をお治しなさい。ご高説承るはその後で」
http://twitter.com/zenisawa/status/63107311597662208

2011/04/26(Tue)  シャモとヤマウズラ。 No.316
【イソップ寓話】鶏小屋に二羽の軍鶏。新入りの山鶉を見付けると、蹴飛ばし突いて追いかけ回す。鶉は「私が余所者だから彼等に苛められるのだ」と泣いた。暫くすると軍鶏同士で喧嘩。片方が残りを蹴飛ばし突いて追いかけ回す。鶉は顔上げ「自分のために悲むのは止めだ。原因は彼等自身にあるのだから」
http://twitter.com/zenisawa/status/62724007425880064

2011/04/26(Tue)  敵同士。 No.315
【イソップ寓話】殺したいほど憎み合う二人の男が同じ船、艫と舳に別れて座る航海途中で激しい嵐、船は沈没免れぬ。艫の男が船員呼んで「艫と舳のどちらが先に沈むだろうか」船員曰く「舳だろう」すると男は笑って言った。「ならば死ぬのは怖くない。仇が死ぬのを見届けるまで死神が猶予をくれたのだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/62721719953137665


【メモ】
艫:とも。船の後部。船尾。
舳:じく/へさき。船の前部。船首。

2011/04/25(Mon)  カラスとヘルメス(マーキュリー) No.314
【イソップ寓話】罠に捕らわれた烏、アポロンに「必ずお供えをしますから、お助け下さい」と祈願。逃れた烏は御供えの約束などはすっかり忘る。後日、別の罠に引っ掛かると、烏はヘルメスに「必ずお供えしますから」ヘルメス顕現して曰く「前の主を裏切った卑しいお前をこの我が信じられると思ったか」
http://twitter.com/zenisawa/status/62368021804617728


【メモ】
アポローンはギリシア神話における、予言と牧畜、音楽(竪琴)、弓矢、そして光明と太陽の神。
あらゆる知的文化的活動の守護神、理性をつかさどる神、医術の神、子供の保護者、疫病の神、男性に突然死をもたらす神、ともされる。
ローマ神話では「アポロ」。

聖木は「月桂樹」(初恋の女性ダプネー/ダフネが化身した樹木)。
聖獣は「イルカ」(聖地デルフォイがイルカのギリシア名「ディフィス」と関連しているからか)。
聖鳥は元々「カラス」だったが、カラスが命じられた仕事(水汲みあるいは伝令役)に遅れた際に「アポロンの愛人コロニスがイスキュスと言う人間と密通している」という虚偽とおぼしき報告をしたため、追放。
その後は「白鳥」を聖鳥としたとも。

2011/04/22(Fri)  スズメバチとヤマウズラと農夫。 No.313
【イソップ寓話】旱続きで乾いた雀蜂と山鶉、農夫の元を訪れた。鶉は「水をくれたら葡萄畑を耕します」蜂は「お水を貰えば家や畑の見張番をします」しかし農夫は首を振り「ウチには二頭の牡牛がいるが、彼等は条件など付けないで立派に仕事をしてくれる。彼等とお前等、どちらに水をやるべきだね?」
http://twitter.com/zenisawa/status/61285625600552960

2011/04/20(Wed)  オオカミとウマ。 No.312
【イソップ寓話】狼と馬とが麦畑で出会い「心の友よ、丁度燕麦が食べ頃だ。とっておいたから喰うといい。俺は友が草をはむ音を聞いているのが好きなんだ」馬は首振り「あなたの好物が燕麦なら、音だけ聞いて我慢だなんて、絶対しないことでしょう」評判悪い人物が偶に善行しても裏を疑われるものだ。
http://twitter.com/zenisawa/status/60609298560073729

2011/04/19(Tue)  医者になった靴屋。 No.311
【イソップ寓話】流行らぬ靴屋が「家伝の万能毒消」と口説宣伝で「水」を売り大繁盛。ある日町長が彼を呼び、薬に毒を入れたフリ「万能薬なら飲めるだろう」靴屋は震えて「皆の蒙昧利用して贋薬を売った」と白状。町長は人々を集め「本業で信用できぬ者に命を預けた己の無知を、君等はよくよく考えよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/60230408540921856

2011/04/18(Mon)  イヌどもとキツネ。(ライオンの皮) No.310
【イソップ寓話】犬達が獅子の皮を見付け、寄って集って噛み付いた。乾いた皮はあっけなく裂けた。それ見た狐が言うことにゃ「その皮の主が生きてたら、お前等の細い牙よりも、彼の鋭い爪の方が余程に強いと言うことを、命を代価に知ったろうに」倒れた者を蹴飛ばして踏み付けにするのは簡単だ。
http://twitter.com/zenisawa/status/59861816347607040

2011/04/06(Wed)  盲人とオオカミの子。 No.309
【イソップ寓話】目は見えないが動物に触れれば種類の判かる人がいた。ある時、狼の子が手渡されると、彼は少々首傾げ「犬でないのは間違いないが、狼か狐か判断できぬ。ただ一つだけ確かなのは、この子を決して羊の牧場に放してはならないと言う事だ」見る人が見れば小さくても良いか悪いかすぐ判る。
http://twitter.com/zenisawa/status/55583283269996544

2015/08/30(Sun)  ガチョウとツル。 No.308
【イソップ寓話】でっぷり肥えた鵞鳥達がほっそり鶴達と一緒になって草原で餌を食べていた。すると鳥刺やって来て、網を構えて忍び足。気付いた鶴は素早く逃げた。所が鵞鳥は体が重く鈍々するうち一網打尽。いざと言うとき貧乏人は素早く逃げて助かるが、小金を持ってる連中は小回り利かず身を滅ぼす。
http://twitter.com/zenisawa/status/637967844664209409

2011/04/05(Tue)  キツネとお面。 No.307
【イソップ寓話】役者の家の物置に悪戯狐が忍び込み、棚や箪笥を引っかき回す。やがて狐が見付けたは、生きた人間そっくりな、見事な仮面劇の面。狐は面を手に取ると「なんて美しい顔でしょう。だけどこれっぽっちも価値がない。なにしろ外面だけよくて、中身は何にもないんだもの」
http://twitter.com/zenisawa/status/55241551399497728

2011/04/04(Mon)  ウマとロバ。 No.306
【イソップ寓話】金ぴか馬具を身に着けて威風堂々行く馬は、荷車引きの驢馬を見て「下賤な輩」と見下した。暫く後にこの馬が騎馬から農馬へ配置換え。新たな仕事は肥桶担ぎ。嫌々仕事する馬を見た驢馬は「あの馬具の輝きは乗ってたお方の御威光で、あなた自身はご自分に誇りが無いとお見受けします」
http://twitter.com/zenisawa/status/54759544487813120

2011/04/01(Fri)  鳥刺しとマムシ。 No.305
【イソップ寓話】鳥刺が黐竿持ち出掛けた先の、木の上に鶫が留まっているを見て、息を殺して仕掛けを整え、じっと上を見たまんま、木に近付いて行ったなら、道端の地面で眠ってた蝮に気付かず踏み付けた。怒った蝮に噛み付かれ、毒が回った鳥刺は「鳥を獲ろうと気を取られ、自分が命を取られるとは!」
http://twitter.com/zenisawa/status/53702971120295936



鳥刺し(とりさし)
・鳥黐や罠などを使用して鳥類を捕獲すること。
 またそのようにして鳥を捕獲する職業。
鳥黐(とりもち)
・鳥や昆虫を捕まえるのに使う粘着性の物質。
 モチノキ属植物の樹皮や、ハゼの実、ゴムノキなどの乳液、ツチトリモチの根などから作られる。
黐竿(もちざお)
・先端に鳥黐を塗った長い竿。
鶫(ツグミ)
・スズメ目ツグミ科ツグミ属に分類される鳥類。
 平地から山地にかけての森林、草原、農耕地などに生息。
 越冬地ではまず山地の森林に群れて生息し、その後に平地へ移動し分散する。
 雑食で、昆虫、果実などを食べる。
蝮(マムシ)
・クサリヘビ科マムシ属に分類されるヘビ。有毒。
 動物食で、小型哺乳類、小型爬虫類、両生類等を食べる。

2011/03/31(Thu)  漁師たち。 No.304
【イソップ寓話】若い漁師達が網を引けばズシリと重い手応えにこれは大漁と喜び踊る。所が引き上げてみれば、泥砂石コロばっかりで魚は少しもいなかった。皆は落胆。悲しんでいると、長老漁師が「皆充分に嘆いたか? 悲しみと喜びは双子の姉妹。先に喜んだ分だけ悲しめば、次はまた喜びが来る番だ」
http://twitter.com/zenisawa/status/53396323386408961

2011/03/29(Tue)  アブと二輪戦車(チャリオット)を引くロバ。 No.303
【イソップ寓話】驢馬が二輪戦車を引きトコトコ走っている所へ虻が一匹飛んできて「なんて鈍間な驢馬公だ。俺が首っ玉を刺してやれば少しは早く走れよう」驢馬は振り向くこともなく「スピードアップもストップも御者が手綱で決めること。僕はそいつを心得て、必要なときに必要な速度を出して走るのさ」
http://twitter.com/zenisawa/status/52593904003985408

2011/03/28(Mon)  町のネズミと田舎のネズミ。 No.302
【イソップ寓話】田舎鼠が街鼠にご馳走の麦や大根を振る舞った。所が街鼠ときたら「街の方が贅沢」と田舎鼠を街へ呼ぶ。旨そうなチーズやパンに田舎鼠は感動するが、いざ食事を始めると猫や女中がやって来て、その度逃げ回る羽目に。田舎鼠は友達に「都会は素敵だけれども。僕には静かな田舎が良いよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/52289935390154752

2011/03/28(Mon)  ヤギとロバ。 No.301
【イソップ寓話】驢馬の餌が多いのを山羊が嫉んでこう言った。「君は働き過ぎている。倒れたフリでもすれば、きっと休みが貰えるよ」言われたとおり転んだら、驢馬は本当に怪我をした。慌てた飼主にお医者様は「山羊の肺を擂り潰し傷に塗れば治ります」言われたとおり飼い主は驢馬の治療をしたそうな。
http://twitter.com/zenisawa/status/52286538050060288

2011/03/25(Fri)  オオカミとヤギ。 No.300
【イソップ寓話】崖の草場に山羊一頭。此奴を食べたい狼は、自分が崖を登れぬので向こうを降ろそうと考えた。「そこは危険だ、降りといで。こっちに美味い物があるぞ」すると山羊は首振って「ご遠慮申し立て奉る。あなたが私を招待するは、私にご馳走する為ではなく、自分を満腹にするためでしょう?」
http://twitter.com/zenisawa/status/51159628964302848

2011/03/25(Fri)  イヌとニワトリとキツネ。 No.299
【イソップ寓話】犬と鶏が助け合っての二人旅。寝床は太い木で、枝に鶏、洞に犬。朝、鶏が時告げ鳴けば、腹ペコ狐が涎を隠し「なんて素晴らしい声だ。側で聞かせてくれないか」すると鶏「根元の洞の友人があなたを案内するでしょう」狐が洞に近付けば、中には察しのよい犬が牙を剥いて待っていた。
http://twitter.com/zenisawa/status/51157458575572994

2011/03/23(Wed)  「うれしいこと」たちと「いやなこと」たち。 No.298
【イソップ寓話】嘗て幸福は不幸と共に人間の側で暮らしていたが、ある時不幸に追い出された。幸福がゼウスに訴えると「お前達が大挙して行けば不幸に見付かってまた追い立てられる。人間の所へは一人ずつ行け」不幸は人の傍らに常在するも、幸福が偶に少しずつだが確実に訪れるのはこのためだという。
http://twitter.com/zenisawa/status/50364856825692160

2011/03/22(Tue)  タカとナイチンゲール。 No.297
【イソップ寓話】夜鳴鶯が樫の木の天辺に留まって歌っていると声を聞きつけ飛んで来た腹ペコ鷹に捕まった。夜鳴鶯は泣きながら「私はあまりに小さくて彼方のお腹を満たせません。どうか逃がしてくださいな」鷹は爪に力を込めて「まだ見付からぬ獲物のために手中に掴んだ食料を放棄するほど馬鹿でなし」
http://twitter.com/zenisawa/status/50095506956890112




夜鳴鶯(よなきうぐいす)はスズメ目ヒタキ科の小夜啼鳥(さよなきどり)の別名。
英名はナイチンゲール。
森林や藪の中に生息し、夕暮れ後や夜明け前によく透る声で鳴く。

2011/03/20(Sun)  孔雀と女神ヘラ。 No.296
【イソップ寓話】孔雀がヘラ女神に訴えた。「夜鳴鶯の鳴声で皆は幸福に浸るのに、私が口を開けたなら皆が嗤い出すのです」ヘラが幾ら慰めても孔雀は拗ねて泣くばかり。そこで女神は「鷲は強さ、烏は予言、夜鳴鶯は歌声と、各々領分があって、皆与えられたもので満足します。お前の領分は美しさですよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/49370402295791616


ヘラ/ヘーラーはギリシア神話のオリュンポス十二神の一柱。
で結婚と母性、貞節を司る女神で、主神ゼウスの正妻。
孔雀を聖鳥としている。
ローマ神話ではユノー/ジュノーにあたる。

夜鳴鶯(よなきうぐいす)はスズメ目ヒタキ科の小夜啼鳥(さよなきどり)の別名。
英名はナイチンゲール。
森林や藪の中に生息し、夕暮れ後や夜明け前によく透る声で鳴く。

2011/03/20(Sun)  男と女房。 No.295
【イソップ寓話】或家の女房は使用人に嫌われているという自覚無し。そこで亭主は「暫く実家で遊ぶが良い」後日戻った女房に「実家の使用人は?」と問えば「牧童達が嫌悪の顔で私を睨み避けました」「日の大半を外にいる彼等の態度を見れば、一日中をお前と過ごす者達がどう思うのか判るだろう?」
http://twitter.com/zenisawa/status/49364452759437312

2011/03/18(Fri)  ロバとオオカミ。 No.294
【イソップ寓話】驢馬が片足引き摺るを見た狼が訳聞けば「茨の垣根を通った時に刺さった棘がそのままなのです。彼方が私を食べる気ならば、彼方の喉を傷付けぬため棘を抜いてからどうぞ」尤もと思った狼が、医者のように驢馬の足をよく見れば、いきなり蹄で蹴り飛ばされた。慣れぬ真似事、大怪我の元。
http://twitter.com/zenisawa/status/48606813519757312

2011/03/17(Thu)  水浴びをする少年。 No.293
【イソップ寓話】川で遊んでいた少年、深みに嵌り流された。助け求めるその声を一人の旅人が聞きつけて、川辺に立って「万一の時の備えもなく水に入るとは愚か者」怒鳴り叱るが手は伸べず。少年喘いで泣き叫ぶ。「まずは助けて下さいよ。その後、存分にお叱りを」助力無き忠告は何の役にも立たぬもの。
http://twitter.com/zenisawa/status/48235949922062336

2011/03/16(Wed)  イタチとネズミたち。 No.292
【イソップ寓話】老いた鼬が餌を取れず、一計案じて粉被り倉庫の隅へ横たわる。粉の匂いに騙されて鼠が此奴に飛び付くと、鼬は素早く捕まえた。その翌日も翌々日も、鼠は鼬の罠に落つ。そこへ百戦錬磨の老鼠「そこに転がっている御方。その扮装の上手さであなたの腹は膨れたか」以降、鼠は捕まらぬ。
http://twitter.com/zenisawa/status/47947277737791488


【関連】ネコとネズミたち。
http://twitter.com/zenisawa/status/14170890572922880

2011/03/16(Wed)  キツネとライオン。 No.291
【イソップ寓話】若い狐が森の中、生まれて初めて獅子に遭う。余りの恐怖に死ぬかと思い、脱兎の勢いで逃げ出した。それでも二度目に出会ったときは、驚きはしても逃げはせず、三度目にばったり出会った時は、近付き声掛ける大胆さ。怖い相手も顔を見知れば、何れ恐怖も払拭される。
http://twitter.com//zenisawa/status/47944408296984576



関連「駱駝」
http://twitter.com/zenisawa/status/32312647118495745

2011/03/12(Sat)  母さんヒバリとヒナたち。 No.290
【イソップ寓話】小麦畑に雲雀の巣。農場主が「近所の皆に麦刈をして貰おう」と言うを聞き、逃げよと騒ぐ雛鳥に、母鳥曰く「他人の力を当てにしている内はまだ平気」数日後「明日は家中総出で人も雇い麦刈するぞ」母鳥は「自分でやろうと決めたなら今度は本気の事でしょう。さあ坊や達、逃げましょう」
http://twitter.com/zenisawa/status/46488556176285697

2011/03/12(Sat)  ウサギたちとライオン。 No.289
【イソップ寓話】森の兎が集会開く。中の一匹が論壇に立ち、「獣は誰でも平等だ!」と熱弁振るう。そこへ、獅子たちやって来て、「おいウサ公よ、よいことを言った。お前の論は尤もだ。だがその考えには不足があるぞ。其奴は鉤爪と牙で、我らはそれを持っている。お前達はその代わりを持っているか?」
http://twitter.com/zenisawa/status/46484462875320320

2011/03/12(Sat)  オオカミと羊飼い。 No.288
【イソップ寓話】狼一匹、羊の群れに紛れて一緒に歩いてた。牧童は狼を厳しく監視したけれど、此奴が何にもしないので「牧羊犬代わりに丁度良い」と、この狼に羊を任せ、街へ出た。暫く経って戻ってみると、羊は大半喰い殺されて、件の狼、消えていた。「信じた俺が馬鹿だった」牧童嘆くも後の祭り。
http://twitter.com/zenisawa/status/46481610849263616

2011/03/10(Thu)  サルたちと二人の旅人。 No.287
【イソップ寓話】正直者と嘘吐が猿王の前に連れ出され「朕と王国をどう思う?」と質問された。嘘吐曰「王は偉大で良臣揃い」王は喜び褒美を取らす。正直者は『嘘で褒美が出るのなら真実ならばもっと出よう』と「陛下は優れたお猿さん、その輩もよいお猿」本当の事を言われた猿は、怒って彼を処刑した。
http://twitter.com/zenisawa/status/45705771522064384

2011/03/09(Wed)  ドロボウとイヌ。 No.286
【イソップ寓話】ある家に入ろうとした泥棒、番犬対策練ってきた。隠し持ったる肉をば投げて、犬を手懐ける作戦。すると犬めは唸って言った。「こんな賄賂で私の口が封じられると思うのか? 見え透いた親切には裏がある。お前が得ようとする益は、我が主にとっての不利益と、私が気付かぬ筈無かろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/45323290281115648

2011/03/09(Wed)  キツネとサル。 No.285
【イソップ寓話】狐と猿との二人旅。途中で立派な石碑の並ぶ墓地が彼方に見えたので、お猿が其方を指さして「アレは僕のご先祖様の偉業を讃えたものさ。ご先祖様はおしなべて偉大で高名な者ばかり」狐はケラケラ嗤います。「僕が君の先祖のことを少しも知らないと思って、立派な嘘を吐くもんだ!」
http://twitter.com/zenisawa/status/45321594494660608

2011/03/03(Thu)  予言者(占師) No.284
【イソップ寓話】名高い予言者が市場に座して、人々の運勢を見ていた。そこへ男が駆け来て言った。「あなたの財産が総て泥棒共に盗まれました」予言者が家へ駆け戻る慌てた背中を見た町の人、「あいつは他人の顔を見て、未来が判ると言っていたのに、自分の未来が見えぬとは一体どういう事なんだい?」
http://twitter.com/zenisawa/status/43234083165310976

2011/03/02(Wed)  カラスとハト。 No.283
【イソップ寓話】烏が楽に餌を得ようと、体を白く塗り鳩に化け鳩小屋へ。烏は暫く温和しく鳩の振りして黙っていたが、ある時思わずカァと鳴いた。騙りにあったと知った鳩、余所者を小屋から突き出す。烏は群れへと戻ったが、毛色の違う白塗烏は、仲間と見られず追い払われた。二つ望んで全部パァ。
http://twitter.com/zenisawa/status/42857673951158272

2011/03/02(Wed)  ウマとシカ。 No.282
【イソップ寓話】昔、馬が草原で自由な生活送っていると、鹿達が現れ草原の草を全部食い尽した。馬が仕返しの方法を人間達に相談すれば「君達が鞍と銜を付け我々を乗せてくれるなら、武器と罠とで鹿共を倒してやるよ」馬は名案だと思い、背に狩人を乗せて鹿退治。こうして馬は人間の奴隷になったとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/42854993572806656

2011/02/28(Mon)  ブヨ(ブユ)とライオン。 No.281
【イソップ寓話】獅子の権勢見た蚋が「お前の爪やなど恐るるものか。余程に俺の方が強い」蚋は獅子の鼻や耳を狙い澄まして刺しまくる。獅子の鋭い爪や牙は避けられ我が身を裂くばかり。こうして蚋は勝利を収め羽音勇ましく勝ち鬨上げた……浮かれ飛び行くその先に蜘蛛の巣をがあるとは知らぬまま……。
http://twitter.com/zenisawa/status/42084677099589632

2011/02/25(Fri)  クルミの木。 No.280
【イソップ寓話】街道端の胡桃の木、実る胡桃が恨めしい。道行く人が悉く、その実を欲しがり、取るために、石を投げ付け棒で打つ。御蔭で幹は傷つき枝は折れ、根元の土は踏み荒らされる。胡桃の木は哀しげに嘆く。「私はなんて惨めなの。人々に実と喜びを分け与えたお礼にがこんな苦しみなんて!」
http://twitter.com/zenisawa/status/41084675929812993

2011/02/23(Wed)  オオカミとキツネ。(ライオンと呼ばれたオオカミとキツネ) No.279
【イソップ寓話】ある狼は仲間の内で一番大きく強いので、皆から獅子と呼ばれてた。彼はそれを真に受けて、やがて狼ではなく獅子と付き合うようになった。これを見た賢い老狐「何と馬鹿げた見栄張り。狼の中にいれば獅子のように強い男かも知れないが、獅子から見ればお前などそこらの犬と大差ない」
http://twitter.com/zenisawa/status/40312547773132800

2011/02/22(Tue)  二匹のカエル。 No.278
【イソップ寓話】轍の水溜まりに二匹の蛙。一匹は「ここは先がない」と遠くの池に引っ越した。彼は「池は水も澄み、餌も豊富で安全だ。君もおいで」と誘ったが、残った一匹は「住み慣れたこの場所がいい」と動かない。数日後の晴れた日に、馬車の車輪がこの水溜まりをごりごり音立て通っていった……。
http://twitter.com/zenisawa/status/39884212978987008

2011/02/21(Mon)  カラスと水瓶。 No.277
【イソップ寓話】渇死寸前の烏が一羽、水差し見付けて急降下。所が水は底にちょびり。頭を突っ込んでも届かない。だけど烏は諦められぬ。小石を一つ嘴で拾い、水差しの中へ放り込む。拾ってポトン、拾ってトポンと、何度も続けている内に水面は少しずつ上昇。遂に嘴水面に届き、烏は渇を乗り越えた。
http://twitter.com/zenisawa/status/39562038044786688

2011/02/20(Sun)  ヘビとワシ。 No.276
【イソップ寓話】蛇と鷲との決闘死闘。蛇に巻き付かれた鷲が絞め殺されそうになった時、農夫が二匹を引き離す。蛇鷲各々逃げ去ったが、蛇は農夫に恨みを抱き、そっと近付き、盃に猛毒たっぷり絞り出す。農夫が気付かず盃を煽ろうとしたその瞬間、鷲が盃鷲掴み、天空高く飛び去った。気高き鷲の恩返し。
http://twitter.com/zenisawa/status/39275795201536000

2011/02/17(Thu)  シカとブドウの木。 No.275
【イソップ寓話】一頭の鹿が葡萄の木陰に隠れて猟師をやり過ごす。猟師が行って安心すると鹿は葡萄の葉を食べ出した。すると枝葉が擦れる音を耳聡く聞いた狩人が木陰の鹿に気がついて、狙いを定めて弓を引く。鹿は今際の際に呻く。「匿ってくれた恩人に酷い仕打ちをした我が、こうなることは当然だ!」
http://twitter.com/zenisawa/status/38114072541143040

2011/02/16(Wed)  ラバ。 No.274
【イソップ寓話】お休みの日に大麦貰い浮かれた騾馬は襲歩して「僕が大切にされるのは僕の母さんが優駿で僕が母さん似だからに違いない」翌日走ってみたならば、騾馬は一番ビリの鈍足だった。騾馬は「僕の父さんは驢馬で、僕は父さん似だった」と落胆。一寸の煽てに浮かれても自分の本質は変わらない。
http://twitter.com/zenisawa/status/37792555466760192

2011/02/15(Tue)  泥棒と宿屋の主人。 No.273
【イソップ寓話】宿屋の主が上等な外套を着て客の男と話していると突然男が狼の様に吠えた。主驚き訳聞けば「理由不明の発作。三度吠えると狼になって人を襲うらしい」答えて苦しげにまた吠える。男が外套の裾掴み「助けて」と懇願すれば主は外套を脱いで逃げた。こうして盗人は外套を盗んだんだとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/37414862082543616

2011/02/14(Mon)  アリ。 No.272
【イソップ寓話】畑の仕事に励むは良いが、自分の実りに満足せずに、他人を羨ましがって、収穫を盗む者がいた。ゼウスは怒って神罰降し、此奴を小さな虫にした。所が此奴は反省せずに、今でも他人の畑や家に入り込んでは、穀物や砂糖や蜜を盗み出し、自分の巣穴に貯めている。其奴の名前「蟻」という。
http://twitter.com/zenisawa/status/36974257175011328

2011/02/11(Fri)  伊曽保人に請ぜらるる事。 No.271
【イソップ寓話番外】ある学者が自分を棚に上げイソップの醜貌を嗤う。更に嗤おうと先生は自分の豪邸に彼を呼んだ。イソップは「これほど美しい家は他に無い」と褒めた直後に咳き込んで絡んだ痰を学者の顔に! 先生怒ればイソップは「この家の中で一番汚い所に吐いたのです」先生は感心して、大反省。
http://twitter.com/zenisawa/status/35875921495855104

2011/02/10(Thu)  造船所のアイソーポス。 No.270
【イソップ寓話番外】造船所に来たイソップを職人達がからかった。そこでイソップこう言った。「世界が混沌だった頃、神は大地に『世界の水を三度で飲み干せ』と命じた。陸が一回飲んだ時、高い山が現れた。二回目の時は平野が出来た。やがて三度目が来たら海は乾涸らび、君達は仕事を失うことだろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/35578499456708608

2011/02/10(Thu)  ブタとイヌ。 No.269
【イソップ寓話】豚と犬の口喧嘩。豚が「アフロディテにかけて貴様をばりばり喰ってやる」と言えば、犬は「お前は女神の気に入り。不浄なお前らの肉を食べてしまった人間を神殿に入れない程だ」とやり返す。すると豚は「それこそ我らを殺したり傷付けたりする者を女神が嫌っている証拠」揚げ足取った。
http://twitter.com/zenisawa/status/35573745032626177

2011/02/08(Tue)  ディオゲネスと禿頭。 No.268
【イソップ寓話】樽の中のディオゲネスはアテナイ一の変わり者。ある禿の男が彼を「汚い犬の様な奴」と罵った。すると彼はこう返した。「君は私を悪く言うが、私は君をバカにはしない。むしろ君の髪の毛を世界一だと賛美しよう。彼等は大層な利口者。君の頭が空っぽだってサッサと見切って出ゆく程だ」
http://twitter.com/zenisawa/status/34879356845170688

2011/02/08(Tue)  旅に出たディオゲネス。 No.267
【イソップ寓話】ディオゲネス先生が旅先で急流が渡れず困っていると、男が背負って渡してくれた。大変感激した先生「如何に感謝をするべきや」ところが男が別の人を背負って渡すのを見ると、先生落胆「君が私を知っていて親切にしてくれたと思ったが、川渡しが君の趣味ならばお礼の必要はないだろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/34872251203457024

シノペのディオゲネス(Diogenes、紀元前412年?〜 紀元前323年)
古代ギリシアの哲学者。
犬儒派(キュニコス派)の思想を文字通りに体現して、物質的快楽をまったく求めず、粗末な上着のみを着て、頭陀袋ひとつを持って暮らす「犬のような生活」を送ったので「犬のディオゲネス」と言われた。
また樽のを住処としていたので「樽のディオゲネス」とも呼ばれた。

アレクサンドロス(アレキサンダー)大王がコリントスに訪れたとき、彼が挨拶に来なかったため、大王自ら彼の元に出向いた。
この時、アレクサンドロス大王に
「何か希望はないか」
と聞かれたディオゲネスは
「あんたがそこに立っていると、ここが日蔭になっちまいます。退いてくれませんかね」
と言い、大王に
「私がもしアレクサンドロスでなかったらディオゲネスになりたい」
と感嘆された。

コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズに登場する、シャーロックの兄マイクロフトは、
「他人との交流を嫌う人たちのためのロンドンで最も風変わりなクラブ『ディオゲネス・クラブ』の創立会員」
という設定になっている。

2011/02/08(Tue)  弁論家デマデス。(デマデスの演説) No.266
【イソップ寓話番外】人々が演説聞かぬので雄弁家のデマデス考えた。「イソップ噺を語ろうぞ。大河の岸にデメテルと燕と鰻がいた。鰻は泳ぎ燕は飛びそれぞれ対岸へ着く」「女神はどうした」聴衆の問いにデマデスは「女神は大層ご立腹。大事な話は聞き流し冗句ばかりを聞きたがる愚かな諸君等に対して」
http://twitter.com/zenisawa/status/34859429853802496


デメテル(デーメーテール:Demeter)
ギリシア神話の女神で、オリュンポス十二神の一柱。
農耕と豊穣の司る地母神。女神の中でも最高の女神と言われる。
星座の「乙女座」は彼女(または彼女の娘のペルセポネ)であるという説がある。
この説をとる場合、乙女座の絵柄には「麦の穂」や「植物の枝」が添えられる。
(別の説では正義の女神アストライアー(別名ディケー)と言われ、この場合は「天秤」「剣」を持つ図案で描かれることもある)

デマデス(Demades 紀元前380年〜紀元前318年)
古代ギリシア、アテナイの政治家・外交官・弁論家。
マケドニア王ピリッポス2世とアテナイ・テーバイ連合軍の間で行われた「カイロネイアの戦い(Battle of Chaeronea)」で敗戦したアテナイの外交官として、マケドニア側と和平交渉を行い、優位な条件を得ることに尽力した。

2011/02/07(Mon)  キツネとイヌ。 No.265
【イソップ寓話】狐が牧場に忍び込み仔羊捕まえ大口開けて噛み付こうとしたとこへ牧羊犬が現れて「貴様その子に何をする」狐は「これは狐に独特の子供の可愛がり方で」と弁明。牧羊犬は「それなら私も今ここでお前を可愛がってやろう。犬独特のやり方で」唸って牙を剥いたなら、狐は慌てて逃げてった。
http://twitter.com/zenisawa/status/34460482718924800

2011/02/06(Sun)  ワシとネコとイノシシと。 No.264
【イソップ寓話】樫の樹上に鷲が巣を掛け、根元に猪が巣穴を掘った。中程に住む猫は悪巧み。「鷲さん、猪は根を掘って木を倒し我らの子供を喰う気です」「猪さん、鷲は上で狙いを定め私達の子供を攫う気です」鷲も猪も相手に怯え餌も獲らずに引き籠もる。二つの家族は飢えて死に、猫は住処を独り占め。
http://twitter.com/zenisawa/status/34185781895499776

2011/02/04(Fri)  シカとオオカミとヒツジ。 No.263
【イソップ寓話】鹿が羊に「狼を保証人に立てるから、小麦を貸してくれないか?」すると羊は首振って「貴方は私よりずっと逃げ足が速いお人です。それに狼はいつも他人の物を襲って奪い、あっと言う間に逃げるでしょう? そんな二人に小麦を貸して、支払日にはどうやって取り立てしたら良いんです?」
http://twitter.com/zenisawa/status/33375427120603136

2011/02/04(Fri)  雄牛と子牛。 No.262
【イソップ寓話】立派な牡牛の立派なお腹、牛舎の細道に引っ掛かる。牡牛は力を振り絞り無理矢理通り抜けようとした。そこへ仔牛がやって来て「父ちゃん、おいらがこの道の通り抜け方教えよか?」牡牛は渋い顔をして「要らぬお世話だ、出しゃばるな。この道のことはお前等が生まれる前から知っている」
http://twitter.com/zenisawa/status/33373183872598016

2011/02/04(Fri)  イヌとウサギ。 No.261
【イソップ寓話】休日、暇な猟犬が野兎を追っ掛け捕まえて思い切り強く噛み付いた。兎は死ぬかと思ったが、犬は遊んでいるつもり。兎を放すとまた追って、捕まえ今度はじゃれついた。兎はうんざり顔をして「あんたは一体何なんですか? 友達ならば噛み付かないし、敵ならじゃれたりしないでしょう?」
http://twitter.com/zenisawa/status/33371736376352768

2011/02/02(Wed)  スズメバチとヘビ。 No.260
【イソップ寓話】雀蜂の巣を襲おうとしていた蛇の脳天に蜂が毒針突き立てた。蛇は頭が割れそうな痛みに苦しみ喘いだが、蜂も必死に食らい付く。もんどり打って街道出れば、材木満載の荷車が目前に。蛇は自ら車輪の前に頭を突き出しこう言った。「どうせ死ぬなら諸共だ。貴様も道連れにしてやろう!」
http://twitter.com/zenisawa/status/32744428414177281

2011/02/01(Tue)  ラクダ。 No.259
【イソップ寓話】初めて駱駝を見た人はとても大きな動物なので怖くて直ぐさま逃げてった。暫く観察してみると穏やかな生物に思えたので、人は怖々近付いた。やがてこいつは温和しく知恵が足りないと判り、人は駱駝に鞍を付け銜を噛ませて、その番を子供に任せる事にした。恐怖の払拭には慣れること。
http://twitter.com/zenisawa/status/32312647118495745

2011/01/31(Mon)  狩人とライオン。 No.258
【イソップ寓話】狩人を見れば動物達は逃げるが、獅子は臆せず立ち向かう。狩人が強弓を打てば、鏃は獅子の皮を裂いた。「その矢が使者だ」と狩人が言うえば、獅子は戦き逃げ出した。狐が嘆いて「森の勇者が臆病すぎます」獅子は「使者がこれほど強いなら、牙の届かぬ所にいる当人はもっと強いはず」
http://twitter.com/zenisawa/status/31957336780181505

2011/01/29(Sat)  『寓話』(ラ・フォンテーヌ)第1集「フリギアの人イソップの生涯」 No.257
【イソップ寓話番外編】哲学者のクサントゥス、酔って大言豪語する。「俺は海をも飲み干せる」翌日ある人が来て「さあ海を干せ」と迫る。答えに窮す先生に奴隷のアイソーポスが耳打ちす。「海に注ぐ川は別。川が海に注がぬよう流れを変えてくれたならすぐに海を飲み干そうう」先生その場を切り抜けた。
http://twitter.com/zenisawa/status/31173042465931264

ラ・フォンテーヌ'寓話' http://amzn.to/hcFL8z

2011/01/28(Fri)  財布を失くした商人。 No.256
【イソップ寓話】銀三貫を落とした商人「拾った方に1/3の礼」と触れる。正直男が届ければ商人は報奨惜しくなり「四貫あった筈」と男を訴えた。名判官は正直者に「失せ物が四貫ならばお前が拾った物とは別物。この三貫はお前にやろう。後日四貫拾ったら、それを商人に返すべし」商人後悔するも遅し。
http://twitter.com/zenisawa/status/30902571778449408


※大岡政談「三方一両損」の元ネタとされる。

2011/01/28(Fri)  野ウサギとキツネたち。 No.255
【イソップ寓話】兎と鷲が大戦争。兎は狐に援軍求む。目端が利いて耳聡い狐の軍師が答えて言った。「君達が弱い兎であり、相手が我らも恐るる鷲と、もし我々が知らずにいたら、あるいは助力をしたものを」事情や状況、よくよく調べて熟慮せよ。さすれば負ける戦に関わって痛い思いをせずに済む。
http://twitter.com/zenisawa/status/30896505380405248

2011/01/27(Thu)  オオカミと牧羊犬。 No.254
【イソップ寓話】牧羊犬達に狼共が言った。「俺達の違いはただ一つ。俺は自由でお前は奴隷。人間はお前を首輪で縛り羊の番をさせながら餌は残飯骨ばかり。どうだ兄弟、俺達と一緒に人間を出し抜いて羊を喰らう相談しよう」犬は狼の話に垂涎し狼の洞穴の奥へ。やがて穴から聞こえたは犬の断末魔の叫び。
http://twitter.com/zenisawa/status/30430348198289408

2011/01/25(Tue)  トンビとハクチョウ。 No.253
【イソップ寓話】昔々、鳶達はその歌の巧さでは白鳥に勝るとも劣らない歌手だった。所がある時一頭の駻馬が嘶くのを聞いて、すっかりその声に魅了され、馬の声真似し始めた。やがて声真似ばかりしてた鳶は、自分自身の声出して歌うということすっかり忘れ、今じゃただ甲高い声でピーヒョロ鳴くばかり。
http://twitter.com/zenisawa/status/29825302712553472

2011/01/24(Mon)  驢馬と年老いた羊飼い。 No.252
【イソップ寓話】ロバ番してた老羊飼、突然聞こえた「敵襲!」の声。老人慌ててロバを呼び「敵から逃げよう」ロバは面倒臭げに「敵とやらは私を捕らえ今の倍も扱き使うんで?」老人が「ロバは何処でも同じだろう」と言えば「だったら私は逃げません。誰が主になったとて、扱き使われるにゃ変わりなし」
http://twitter.com/zenisawa/status/29458135374630913

2011/01/23(Sun)  木々とオノ。 No.251
【イソップ寓話】男が森の木々達に頭を下げて「斧の柄を別けてくれ」木々が若い秦皮を差し出しせば、男は斧に柄を結わえ、たちまち年経た立派な木々の根元に刃を打ち下ろす。これ見て樫の木が大いに嘆き、隣の杉にこう言った。「もし我々が若者を、手放さないでいたならば!」後悔は先に立たぬもの。
http://twitter.com/zenisawa/status/29115909410922496



秦皮(トネリコ)は北半球に分布するモクセイ科の樹木。
木材としては英名の「アッシュ(ash)」で呼ばれることが多い。
日本固有種のトネリコは、木材としてはバットや建築資材に、また樹皮は漢方薬とされる。
セイヨウトネリコは北欧神話の「宇宙樹」ことユグドラシルのモデルだと言われる。

2011/01/23(Sun)  ロバとカエルたち。 No.250
【イソップ寓話】材木背負った驢馬一匹、悪路の水溜まりに填り、足を取られてすっ転ぶ。荷物が重くて起き上がれずに、泥水跳ね上げ悲鳴を上げる。それ見た蛙があきれ顔。「水を被った程度のことでそれほど騒ぐお前さん、もしも俺達のように毎日をこの泥水の中で暮らすなら、どれだけ騒ぐつもりだね?」
http://twitter.com/zenisawa/status/29096744495087616

2011/01/20(Thu)  ずるいキツネ。 No.249
【イソップ寓話】二匹の猫は腹ペコで、一つの肉を奪い合い。そこへ狐が現れて「僕が公平に別けよう」と肉を二つに分けた。狐は二つの肉塊比べ「こっちが大きい」と一口囓る。すると今度は「もう一方が大きい」と囓り取り、するとこっちが、そしたらアッチが、幾度も繰り返す内に全部が狐の腹の中。
http://twitter.com/zenisawa/status/27980945558609920

2011/01/20(Thu)  メンドリと黄金の卵(金の卵を産むガチョウ) No.248
【イソップ寓話】貧乏夫婦が飼っていた雌鶏が黄金の卵を産み出した。毎朝一個の卵を売って夫婦はたちまち小金持ち。ある時夫婦は考えた。「一日一つじゃもどかしい。一度に全部出しちまおう」夫婦が雌鶏の腹を裂けば卵は一つも見あたらず血肉と内臓あるばかり。稼ぎの元を失って夫婦はたちまち貧乏に。
http://twitter.com/zenisawa/status/27974655784521728


※金の卵を産むのが「鶏」ではなく「鵞鳥」のバージョンもある。

2011/01/18(Tue)  ヘルメス神ときこり(金の斧、銀の斧)改訂版。 No.247
【イソップ寓話】正直樵が水中に鉄斧落とすを見たヘルメス神、彼に金銀の斧を渡す。正直樵が違うと返せば、神は喜び鉄斧と金銀の斧を下された。話を聞いた欲深樵、鉄斧川に投げ捨てた。神が現れ金の斧を渡さばこれこそ我が斧と抱え込む。この強欲と嘘に怒った神は金だけでなく鉄斧さえも取り上げた。
http://twitter.com/zenisawa/status/27282567967277056


関連
2010/06/04(Fri)  ヘルメス神ときこり(金の斧、銀の斧)
【イソップ寓話】樵が川に斧を落とした。現れたヘルメス神が金の斧を「落としたのはこれか?」樵が違うと答えると銀の斧を示した。樵が違うと答えると今度は樵が落とした斧を示した。樵はそれだと答え、神に感謝した。ヘルメスは彼が正直なことを喜び、樵の斧だけでなく金と銀の斧も彼に与えた。つづく
http://twitter.com/zenisawa/status/15390356395
つづき【イソップ寓話】それを聞いた別の樵がわざと川へ斧を投げた。すると川からヘルメス神が現れて「お前が落としたのはこれか?」と金の斧を示した。樵は欲に駆られ、金の斧を抱え込んで「それです」ヘルメスは不正直な樵に立腹して金の斧を取り上げた。さらに彼が投げた斧も返してはやらなかった。
http://twitter.com/zenisawa/status/15390373200

2011/01/18(Tue)  カシノキときこり。 No.246
【イソップ寓話】樵が樫を切り倒し、頃合いの枝で楔を作る。そいつを幹に宛がい打てば、樫の木割れて材になる。すると樫の木、ため息吐いて、「斧が根元へ打ち下ろされて、倒されたのは仕方ない。しかし自分の枝から出来た楔に我が身を切り裂かれ、柱や板になる辛さ」さめざめ涙を流したとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/27275861031915520

2011/01/16(Sun)  オウシとメスライオンと、イノシシ狩りの猟師。 No.245
【イソップ寓話】児獅子を寝かせて母獅子が一寸出掛けたその隙に、牡牛が現れて「仇の子だ」と、児獅子を角で突き殺す。戻った母は痛ましい子の亡骸を抱えて泣いた。それ見た猟師が遠くから「どれ程の親が子を失って我を忘れて泣いたことか。そう、貴女の牙にかけられて死んだ子供らのことですよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/26552690997727232

2011/01/15(Sat)  ライオンとキツネとロバ。 No.244
【イソップ寓話】獅子と狐と驢馬が狩りをして、驢馬が獲物を三等分。獅子は怒って牙を剥き、驢馬は丸ごと腹の中。今度は狐に「別けよ」と命ず。狐は一かけ自分に取って、残りを獅子に差し出した。獅子が「友よ、この申し分ない分け方を、お前は誰に教わった?」狐は「ほんの少し前、驢馬さんに」
http://twitter.com/zenisawa/status/26151194149785600



関連作品
野生のロバとライオン。
http://twitter.com/zenisawa/status/27914375941

2011/01/14(Fri)  羊飼いと犬。 No.243
【イソップ寓話】日暮れて牧童が羊を追って囲いの中に誘導す。「狼が来ても囲いがあれば、羊が襲われる事もない」すると牧羊犬唸り、「ご主人、仕切を閉めますな。羊の影に灰色の毛皮が紛れておりますぞ」牧童慌てて仕切を開けりゃ、犬が盛んに吠え立てる。作戦失敗、狼は尻尾を巻いて逃げ出した。
http://twitter.com/zenisawa/status/25870871298052096

関連「羊の皮をかぶった狼。」
http://twitter.com//zenisawa/status/13962398582

2011/01/13(Thu)  ハゲでカツラの騎士。 No.242
【イソップ寓話】人毛鬘を愛用の騎士が仲間と狩りに出た。馬上で弓を構えれば一陣の風が吹き抜けて鬘がするっと飛んでった。仲間がどっと爆笑すると、騎士はにこりと笑って答う。「あの毛共は本当の主の頭すら見捨てた者達だ。されば本当の主でない我の頭から逃げだしたとて、何の不思議があるものか」
http://twitter.com/zenisawa/status/25507182397100032

2011/01/12(Wed)  カシノキとゼウス(ジュピター)。 No.241
【イソップ寓話】樫の木達がゼウスに言上。「我らはいつも樵の斧に倒さる脅威にさらされ続け、生きた心地もいたしません」するとゼウスの御答えは「その災難はお前達自身が招いているのだぞ。お前が作る柱や板が他の木々より劣っていれば、斧がお前の足元に打ち込まれたりはしないのだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/25087818355187712

2011/01/11(Tue)  キツネとヒョウ。 No.240
【イソップ寓話】狐と豹が美について語っている内ケンカになった。双方己が美しいと主張し一歩も引きやせぬ。豹は「我が身を飾るこの斑点。一つ一つが微妙に違い色彩豊かであることよ!」すると狐はこう返す。「私を飾っているものは顔や体の外見ではなく、気高い魂と精神です。毛皮の美など必要ない」
http://twitter.com/zenisawa/status/24740131382493184

2011/01/09(Sun)  踊るサル。 No.239
【イソップ寓話】王様飼ってる賢いお猿、家来の誰よりご寵愛。立派な服に立派な帽子、ショーを開けばお客は絶賛。ある日の舞台を袖から見てた家来が悪戯思い立つ。ポッケの豆を一掴み猿に向かってばら撒いた。途端に猿共目の色変えて、列を乱して衣裳を破り踊り忘れて奪い合い。錦を着てもお猿はお猿。
http://twitter.com/zenisawa/status/23987030291648512

2011/01/03(Mon)  皮と川 No.238
【イソップ寓話】鞣し職人の荷車から乾いた牛皮が川に落つ。川が自分を流れてく硬い牛皮に声掛けた。「君の名前は何という?」「カチコチ皮の強硬堅固」肩肘胸張って牛皮が言えば「すぐに名前をお換えなさい。私の流れに揉まれれば、じきに硬さを無くすから。もしも強情張るならば割れて破れて粉々ぞ」
http://twitter.com/zenisawa/status/21771764329619457

2010/12/31(Fri)  ヒバリ。 No.237
【イソップ寓話】麦の袋から一粒が溢れるを見た目敏い雲雀。地面に降りて咥えた途端、鳥刺しの網に捕らわれた。「金銀財宝ならいざ知らず、麦粒一つ盗んだだけで、捕らわれるとは不幸せ」雲雀が啼けば鳥刺は「小利に釣られて悪事を成したお前に同情するものか。麦一粒も金銀も盗みに違いはないのだぞ」
http://twitter.com/zenisawa/status/20756356281663488

2010/12/30(Thu)  コウモリとイバラとカモメ。 No.236
【イソップ寓話】昔、蝙蝠と鴎と茨が組んで商売始めた時のこと。蝙蝠が元手を工面して、鴎が銅を茨が布を仕入れて船に積む。ところが嵐で難破した。それからというもの、蝙蝠は借金取りから逃げて昼は隠れて夜動き、鴎は海が沈んだ銅を返してくれるを待ち続け、茨は自分の布探し他人の着物の袖を引く。
http://twitter.com/zenisawa/status/20408855393468416

2010/12/22(Wed)  オウシとヤギ。 No.235
【イソップ寓話】獅子に追われた手負いの牡牛、岩場の洞穴逃げ込んだ。穴の奥には牡山羊が一頭。震える牡牛に付け入って、角を突き立てて威嚇する。牡牛は息を殺して言った。「俺が畏れるのは獅子で、お前の角など屁でもない。獅子が去ったら、お前と俺とどちらが強いか教えてやるぞ」
http://twitter.com/zenisawa/status/17440453154570240

2010/12/21(Tue)  ヘルメス(マーキュリー)の神像と大工。 No.234
【イソップ寓話】貧乏大工がヘルメスの像に毎日お供え捧げ「大金持になりたい」と祈れど願いは叶わない。飯にも窮しする貧乏に、大工はぶち切れ神像を引っ掴んだかと思ったら壁に向かってぶん投げた。然らば像はパクリと割れて、中から砂金がサーラサラ。動かぬ者は待っても来ない。自分で動けば近くなる。
http://twitter.com/zenisawa/status/17068095310921729

2010/12/20(Mon)  農夫とワシ。 No.233
【【イソップ寓話】罠に鷲が掛かってた。見付けた農夫は立派な鷲が哀れに思えて逃がしてやった。ある日農夫が古家の壁にもたれて座れば一羽の鷲が、帽子を掴んで舞い上がる。農夫が慌てて追いかけりゃ、暫く飛んでぽとりと落とす。帽子を拾って戻ってみたら、古家の壁は総崩れ。鷲の見事な恩返し。
http://twitter.com/zenisawa/status/16736338569068544

2010/12/19(Sun)  ライオンとウサギ。 No.232
【イソップ寓話】獅子が藪を覗いたら兎熟睡大鼾。捕らえて喰おうと思った矢先、立派な牡鹿が行くを見た。こっちの方が実入りがよいと、獅子は兎を放っておき、牡鹿追っかけ草原へ。ところが牡鹿に逃げられて、獅子は落胆、やむを得ず戻れば兎は影もなし。欲の皮張り確実な益を捨てていったがこの結果。
http://twitter.com/zenisawa/status/16446253835489280

2010/12/17(Fri)  ネズミとウシ No.231
【イソップ寓話】悪戯鼠が牡牛を噛んでぱっと巣穴に逃げ込んだ。怒った牡牛は自慢の角で巣穴をほじくり返したが、疲れて地べたにしゃがみ込む。すると鼠が忍び寄り、も一度噛み付きまた逃げる。牡牛追えずにモウと泣きゃ、鼠は陰で嗤ったと。「でかけりゃ良いと限ったものか。チビが有利なこともある」
http://twitter.com/zenisawa/status/15645404678856704

2010/12/16(Thu)  賢者とアリとヘルメス(マーキュリー)神。 No.230
【イソップ寓話】船旅中の罪人に天罰下り船沈む。他のお客も溺れ死に。それ見た賢者「罪なき者を巻き込んで神の正義は何処にある」天を罵る彼の足、行軍中の蟻一匹、がぶりと噛み付き、怒った彼は行列全部踏み潰す。そこへヘルメス顕現し彼を打ち据え「お前が蟻にしたことは不条理でないと言えるのか」
http://twitter.com/zenisawa/status/15307038225604608

2010/12/15(Wed)  カモメとトンビ。 No.229
【イソップ寓話】鴎が浜辺で死んでいた。自分の体よりも大きい魚を無理矢理呑み込んで、喉の奥底はち切らせ、苦しみながら死んだのさ。空の上からそれを見た、鳶がぽつりと呟いた。「空飛ぶ鳥が海に降り、自分の腹に見合わぬほどに欲張り餌を獲るからだ。自業自得というものだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/14892317274017792

2010/12/14(Tue)  農夫とキツネ。 No.228
【イソップ寓話】狐が鶏盗んで食べた。怒った農夫が狐を捕らえ、徹底的に懲らしめようと、狐の尻尾に油の染みた縄を縛って火を付けた。狐は恐慌、駆け周り、小麦の畑に飛び込んだ。収穫直前の小麦、燃え移った火は広がって、見渡す限りの焼け野原。農夫はぼろぼろ泣いたとさ。無茶、無分別の後の祭り。
http://twitter.com/zenisawa/status/14546343628374016

2010/12/13(Mon)  ネコとネズミたち。 No.227
【イソップ寓話】ある家の猫は狩り上手。毎日鼠を獲っていた。堪らず鼠は巣穴から一歩も出ずに籠城す。困った猫は策を練る。壁のフックに飛び付いてぶらりと下がって死んだふり。すると穴から一匹の鼠が顔出し猫見上げ、「例えあんたが本当に粉の袋になったとしても、側に寄ったりするものか!」
http://twitter.com/zenisawa/status/14170890572922880

2010/12/12(Sun)  二匹のカエル。 No.226
【イソップ寓話】池が旱で干上がった。二匹の蛙が新たな住処探しに池から旅立てば、水を堪えた深井戸を見付けて中を覗き込む。一匹喜び「この深さなら鳶や蛇も襲ってこない事だろう」と言えば、残りの一匹「この深井戸が万が一、干上ることがあったなら、二度と地上に戻ぬぞ」結果を考え行動すべし。
http://twitter.com/zenisawa/status/13921590202863616

2010/12/10(Fri)  ノミと格闘家。 No.225
【イソップ寓話】天下無双の格闘家、蚤に噛まれて大騒ぎ。「ヘラクレス神よお助けを」ところが神の加護は無し。蚤は格闘家の脚を縦横無尽に喰い回る。痒みに呻く格闘家、天を仰いで「勇士の神よ。蚤を相手の戦いでさえ貴方の加護が得られぬのなら、強い敵との戦いの時、どうしてご加護を望めましょう」
http://twitter.com/zenisawa/status/13113106863493121

2010/12/09(Thu)  鳥刺しと、シャコとニワトリ。 No.224
【イソップ寓話】鳥刺の家に友来る。食物なくて囮の鷓鴣を絞めんとすれば「私が無くても用心深い鳥達を捕まえられるとお思いか」鷓鴣哀願。ならば雄鶏を絞めよとすれば「私がいなけりゃ仕事の時間を誰が知らせてくれるのか」すると鳥刺「その言い分は正しいが、親友饗応するが先だ」背に腹は代えられぬ
http://twitter.com/zenisawa/status/12748250108928000

2010/12/08(Wed)  キツネときこり。 No.223
【イソップ寓話】樵の小屋に猟師から追われる狐が飛び込んだ。そこに猟師がやって来た。狐の居所を訊ねられ樵は知らぬと言いながら小屋を指さし合図した。猟師が合図に気付かずにその場を離れるを見た狐、無言で逃げ出した。「恩知らずめ」と樵が言えば狐は「言う事やる事同じなら沢山お礼をした物を」
http://twitter.com/zenisawa/status/12389554367500289

2010/12/07(Tue)  ハクチョウとガチョウ。 No.222
【イソップ寓話】金持ち、鵞鳥と白鳥を同じ小屋で飼っていた。鵞鳥いつか食べるため、白鳥は歌わせるペット。ある夜コックが小屋へ行き鵞鳥を捕まえようとした。真っ暗小屋では区別が付かずコックは白鳥捕まえた。慌てた白鳥大きな声で歌を唱えば間違いに気付いたコックは手を離す。即ち芸は身を助く。
http://twitter.com/zenisawa/status/12030658012520448

2010/12/06(Mon)  伝令と商売と泥棒の神ヘルメス(マーキュリー)と彫刻家。 No.221
【イソップ寓話】自分の人気を確かめたくて、ヘルメス神が人界へ。人間に化けて訪れたのは神像を売る彫刻屋。ゼウスとヘラの夫婦の神に高値が付くを見たヘルメス、「商売繁盛の神だからヘルメス神は高いだろう?」すると店主は手を打って「ゼウスとヘラをお買い上げなら、おまけにそれを付けましょう」
http://twitter.com/zenisawa/status/11639114277322752

2010/12/04(Sat)  農場(牧場)のライオン。 No.220
【イソップ寓話】獅子が農場に迷い込み農夫が捕らえんと門閉ざす。出られぬ獅子は大暴れ。羊や牡牛が襲われた。農夫は慌てて門開き、獅子が出てったその跡を目の当たりにして悲嘆に暮れる。それ見た奥さん「よりにもよって小心者の貴方が獅子を閉じこめようなんて向こうみず、呆れてものも言えないわ」
http://twitter.com/zenisawa/status/11036232851132416

2010/12/03(Fri)  イノシシとキツネ。 No.219
【イソップ寓話】ある日、猪、自慢の牙を堅い木の幹で磨いてた。そこへ狐がやって来て「大将、どうして狩人や犬もいぬのに牙ぞに磨きを掛けているんです?」猪、狐をチラと見て「武器は使わぬ時にこそ手入れをするのが重要さ。今目の前に狩人の弓矢が迫ったその時に、牙を研いでは手遅れだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/10567069523247104

2010/12/02(Thu)  (ライオンを追う)猟師と木こり。 No.218
【イソップ寓話】獅子の痕跡追っ駆けて狩人が森にやって来た。樵に出会った狩人は「獅子の足跡知らないか?」樵は「それなら今から獅子の洞、案内するから付いてこい」すると狩人青ざめ震え「いいやそれには及ばない。俺が捜すは足跡で獅子を捜しているんじゃない」と逃げてった。大言壮語の有口無行。
http://twitter.com/zenisawa/status/10191432996356096

2010/12/01(Wed)  漁夫と小魚。 No.217
【イソップ寓話】漁師が一日投網して一尾の小魚捕まえた。小魚ぴちぴち震えて泣いた。「海へ戻してくださいな。私がもっと大きくなって立派な食材になった頃、も一度捕まえなさいませ」漁師は首を横に振る。「お前が大きくなるなんて、先の保証は誰がする? 例え小さな利益でも、今の儲けは手放せぬ」
http://twitter.com/zenisawa/status/9832807765377024

2010/11/30(Tue)  樫の木と蘆たち。 No.216
【イソップ寓話】大きな樫の木、大風の日に倒れて川に流されて、葦の茂みに流れ着く。樫は葦見て呟いた。「弱くて細い君たちが、なぜ大風でも無事だった?」葦はが答えて言ったのは「お強い御方、貴方は風と闘われたが、我らは風に頭を垂れた。戦い負ければ身は滅び、戦い避ければ無事なのです」
http://twitter.com/zenisawa/status/9535796801441793

2010/11/30(Tue)  驢馬と飼い主。 No.215
【イソップ寓話】薬屋の驢馬が転職をゼウスに祈ると願いが叶い、彼は煉瓦屋に買われた。ここは前より重労働。驢馬に泣き付かれたゼウス、「次はないぞ」と釘刺して、鞣し屋に驢馬を買わせた。仕事の内容知った驢馬、「以前の主人はましだった。今度の主人はこの俺が死んでも皮まで扱き使う」と嘆く。
http://twitter.com/zenisawa/status/9508897727447040

2010/11/26(Fri)  海辺の旅人と立派な船。 No.214
【イソップ寓話】旅人達が岸壁で海を見渡していると彼方に大きな船影見えて「さぞかし立派な船だろう、入港するを見て行こう」ワクワクしながら待ってたが、岸に近付くにつれ船影段々小さくなって、岸に漂着した頃は、木切れの束になっていた。大きな期待は裏切られると、相場が決まっているものさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/8059870628552704

2010/11/25(Thu)  乳搾りの娘とミルク桶。 No.213
【イソップ寓話】牛乳桶を頭に載せて農家の娘が夢想する。「牛乳売って卵を買おう。三百買えば二百は孵える。そのうち五十を肉にして売って着物を新調するの。それで降誕祭に出かければ殿方は皆私に夢中。だけど素気なく断るの」気取ってつんと上向けば、牛乳桶は地面に落ちて、哀れ娘は夢から覚めた。
http://twitter.com/zenisawa/status/7678457530028034

2010/11/24(Wed)  ミツバチとゼウス。 No.212
【イソップ寓話】蜜蜂女王が蜂蜜をゼウス神殿に奉納す。ゼウスがとても喜んで褒美を取らすと言ったなら、蜜蜂願うは「蜂蜜盗む憎き人間、殺す針」人間贔屓のゼウスは悩み、「其方の望む針を遣る。それは刺された敵から抜けず、刺した其方からは抜ける。すなわち敵も其方も死ぬ」人を呪わば穴二つ。
http://twitter.com/zenisawa/status/7289336026365952

2010/11/23(Tue)  一緒に旅をするロバとイヌ。 No.211
【イソップ寓話】驢馬と犬とが旅行中、道で手紙を拾ったと。驢馬が封切り読み上げりゃ「馬草、大麦、麦の藁」驢馬は垂涎、犬欠伸。「そこは飛ばしてその先だ。肉や骨は出てくるか」ところが肉も骨も無し。犬はそっぽ向き「下らぬ紙屑、捨てちまえ」お得な話も興味がなけりゃ、鼻紙ほどの価値も無し。
http://twitter.com/zenisawa/status/7018732496879616

2010/11/21(Sun)  ゼウス神殿詣でをしたロバ。 No.210
【イソップ寓話】驢馬がゼウス神殿で「今の仕事が嫌なので転職させてください」と訴えた。ところがお告げは遠回し。「お前と仲間の小便が川に成ったら叶うだろう」暗に無理だと言われたに、哀れな驢馬は真に受けて、今でも連れションするのだと。
http://twitter.com/zenisawa/status/6291320154886144

2010/11/20(Sat)  運命の女神(テュケー)と農夫。 No.209
【イソップ寓話】畑で金塊見付けた農夫「地母神様のお恵み」と喜んで、感謝の祈りを捧ぐ。すると運命の女神が現れて「あれは私が恵んだ物なのに、何故お門違いの祈りをするか? 道理の判らぬ愚か者、きっとお前は万が一、あれが盗までもしたら、今度は私の仕業と考えて、お門違いに恨むだろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/5939478602452992

2010/11/19(Fri)  気の違ったライオンと、シカ。 No.208
【イソップ寓話】獅子が錯乱、大暴れ。それ見た鹿は、ぶるぶる震え、「おお、なんてことになったのだ! 元より我らの手に負えぬ、恐ろしい相手であったのに!! この後は何をしでかすか!!!」叫んで森の奥へ消えた。
http://twitter.com/zenisawa/status/5494768985440256

2010/11/18(Thu)  狐と大蛇。 No.207
【イソップ寓話】狐が長い蛇を見て「俺も長い体が欲しい」そこで狐は考えた。無理矢理体を引き延ばす。際限知らない狐の努力、無理が祟って骨外れ、筋は伸きり、皮裂けた。上行く者と競おうと無理な努力をし過ぎると、相手の背中に追いつく前に痛い目を見ることもある。
http://twitter.com/zenisawa/status/5140302738227200

2010/11/17(Wed)  アルキュオン。 No.206
【イソップ寓話】陸は敵が多いからと、海の岸壁岩の影、翡翠一羽巣を掛けた。ここなら誰も雛たちを襲えぬと、安堵し餌を獲りに出た。ところが突然波が寄せ、巣の中の雛みな溺れ死ぬ。戻った翡翠、大声で喉も裂けよと泣いたとさ。敵を警戒するあまり、味方と信じて従えば、上行く敵の事もある。
http://twitter.com/zenisawa/status/4764984831643648




アルキュオネー(アルキュオン:Alkyone/Halcyon)
テッサリア王アイオロス(一説に風の神)とエナレテーの娘。
宵の明星エオースポロスの息子でトラキス王のケーユクスと結婚した。

一説に、夫婦は慢心から自身達をゼウスとヘーラーという最高神夫婦になぞらえて互いをそう呼び合ったため、怒ったゼウスにより、夫はカツオドリに、妻はカワセミに変えられた。

別の説。
ケユクスとアルキュオネは大変仲のよい夫婦だった。
ある時身内に不幸が続いたため、ケユクスはアポロン神殿に神託を伺うため航海に出る。
夫の身を案じたアルキュオネは結婚と夫婦の守り神へラに祈りを捧げる。
しかし、船は出航後すぐに沈没しており、ケユクスもすでにこの世の人ではなかった。
ヘラに使わされた夢の神モルペウスにより、その事実を知ったアルキュオネは、夫を送り出した港へ向かう。
アルキュオネが岸壁から海を眺めると、水面に遺体が漂っているのが見えた。
これは夫に違いないと確信したアルキュオネは、迷うことなく海へ身を投げ出した。
すると彼女の両腕は翼となり、美しい鳥に変じた。
鳥となったアルキュオネが亡骸の上を悲しげに舞う姿を見たゼウスは、夫婦を哀れんで、夫も鳥に変じさせて甦らせた。
こうしてカワセミに生まれ変わった夫婦は、また仲睦まじく暮らすこととなった。

こういった経緯から、カワセミが海上で卵を孵す冬の7日間は、アルキュオネの父親の風の神アイオロスが風を封じ込めて海を凪にしてくれるのだという。

このことから、冬至前後の天候の穏やかな時期のことをを「ハルシオン デイズ(Halcyon Days)」、さらに転じて「平穏無事な日々」「古き良き日々」と言うようになった。

も一つ転じて、ベンゾジアゼピン系睡眠導入剤トリアゾラムの商品名「ハルシオン」もこれに由来しているそうな。


余談。
カワセミの漢字表記の一つ「翡翠」は「翡」はオス、「翠」はメスを指し、会わせてこの鳥のつがいのことを表している、と言う説がある。
またカワセミの両翼の間からのぞく背中の水色が、光の当たり方によっては緑色にも見えることから、白地に緑色と緋色が混じる「玉(宝石)」を「翡翠玉(カワセミのような玉)」と呼ぶようになり、やがて「翡翠」が「玉(宝石)」の代名詞に変化したという。

と言うわけで、中国で「翡翠」と言われて買ったモノが、日本で調べたらジェダイト(jadeite:硬玉/本翡翠/翡翠輝石)じゃなかったからと言って、騙されたと思うのは早計です。

あちらでは「翡翠」は「緑色っぽい半透明で脂ののったようなねっとりとした輝きのある石」の総称で、中国以外では宝石ではなく「半貴石」扱いの「軟玉(nephrite:ネフライト)」もひっくるめて「翡翠」。
むしろ質の良い軟玉の方が高価とされるくらいです。

2010/11/16(Tue)  ワシとタマオシコガネ。 No.205
【イソップ寓話】自分を頼った兎公を鷲に無惨に殺されて、復讐決めた糞虫。鷲の巣の中入り込み卵を全部突き落とす。鷲はゼウスに泣き付いて膝での抱卵許される。すると糞虫糞玉抱え天空高く飛び上がり、ゼウスの膝に投下する。ゼウスが糞を払おうと立った拍子に卵は落ち割れた。侮るなかれ、一寸の虫。
http://twitter.com/zenisawa/status/4449260003135488

2010/11/15(Mon)  狐と針鼠。 No.204
【【イソップ寓話】狐が川に流されて岩の間に挟まった。身動き取れぬ体にはダニが沢山取り付いた。通りすがりの針鼠「ダニを取ろうか」と訊いたなら狐は首を横に振り「今いる奴は俺の血を思う存分吸った故、腹が膨れて温和しい。だけど此奴等取り除きゃ後から別の奴が来て、またたんまりと吸われちまう」
http://twitter.com/zenisawa/status/4767331653779456

【補足】
ある政治家が処刑されると聞いたイソップが、彼を助けようとして言った例え話と伝えられている。
狐が庶民、ダニは政治家の寓意。
庶民(狐)からたっぷりと血(利権やらなんやら)を吸って財を得、充分金持ちになった政治家(ダニ)は、この先それほど庶民(狐)に害を与えることはない。
もしこの政治家を殺して、別の新しい政治家を呼び込めば、また最初から血(利権やらなんやら)を吸われることになるだろう。という意らしい。
……これって、あんまり政治家氏の弁護になってない気がするけども。

2010/11/14(Sun)  母ザルと子供のサル。 No.203
【イソップ寓話】双子の子猿の母親が可愛がったは一匹だけ。片方抱いて片方抱かず。ある日母猿いつものように愛し子猿をギュッと抱く。強く締め上げられ過ぎて、子猿は息を詰まらせて、あっという間に息絶えた。でももう一匹は元気よく丈夫に育っているという。運命などは我々の力の及びもせぬものぞ。
http://twitter.com/zenisawa/status/3772865048485888

2010/11/13(Sat)  サルと漁師。 No.202
【イソップ寓話】漁師が網打つその様を、お猿が眺めておったとさ。漁師がその場を離れると、お猿は網に近付いた。訳も知らずに真似して投げりゃ、当然網は広がらず、投げ手にぐるりと絡まって、猿真似お猿は捕まった。
http://twitter.com/zenisawa/status/3388526116732928

2010/11/12(Fri)  イバラを食べるロバと、それをからかうキツネ。 No.201
【イソップ寓話】驢馬が茨をモグモグ食べる。それ見た狐がゲラゲラ嗤う。「お前のようなフニャフニャ舌が、硬いトゲトゲ良く喰うなぁ」驢馬はニコニコ笑って言った。「柔らい舌だからこそ、チクチク棘が刺さらずに、こうして美味しく頂ける。君のグルグルよく回る、舌ならすぐに血まみれさ」
http://twitter.com/zenisawa/status/2929388186247168

2010/11/11(Thu)  クジャクとツル。 No.200
【イソップ寓話】ヘラの女神のペットの孔雀、綺麗な羽根を自慢して鶴の翼を嘲笑い「あなたの羽根は綺麗な色が一枚もなく可哀相」鶴は胸張り「私の翼は空飛ぶ為にとても役に立ちますが、あなたは綺麗なその羽根を引き摺り歩いて大変ね」着飾っている籠の鳥、質素な身形の空の鳥、どちらの幸が多かりや?
http://twitter.com/zenisawa/status/2613557149573120

2010/11/10(Wed)  サルとイルカ。 No.199
【イソップ寓話】嵐で船が転覆しペットの猿も海に落つ。海豚が人と見誤り猿を背中に乗せてから「アテネの人か」と尋ねれば、猿が「そうだ」と言ったので、ならば港のピレウスへ送ろと決めて「ピレウスは?」猿は知ったか振りをして「親友だ」などと法螺を吹く。海豚が呆れて深海に潜れば猿は溺れ死に。
http://twitter.com/zenisawa/status/2231178484518912

2010/11/09(Tue)  ハイエナとキツネ。 No.198
【イソップ寓話】昔の人は鬣犬は一年置きに雄雌が入れ替わるのだと信じてた。ある時、狐に鬣犬が真面目な顔して聞いたとさ。「どうして貴方は冷たいの? 友達になって欲しいのに」すると狐は首振って「ガールフレンドと親友と、その時々に態度を変える、君とは付き合いきれないよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/1890612072677376


【鬣犬(ハイエナ)】
ハイエナ(Hyaenidae)はネコ目(食肉目)ハイエナ科に属する動物の総称。
犬に似た姿をしているが、ジャコウネコ科に近縁。

ハイエナは肛門腺が発達しており、これがしばしば女性器と見間違えられたた。
また、ブチハイエナのメスの外性器は、外見上、にせの陰茎や陰嚢を形作っているため、野外で雌雄を明確に見分けるのは困難である。
このため、ハイエナは長らく両性具有である、あるいは性を転換すると信じられてきた。

なお、ハイエナの群れのリーダーはメスであり、メスのリーダーの長女が群れのリーダーを継ぐ。そのため、オスは群れの中で順位が低い。

2010/11/08(Mon)  年老いた猟犬。 No.197
【イソップ寓話】老いた猟犬狩りに出た。猪見付けて耳元に牙を立てては見たものの、顎も力を失って、獲物をあっさり取り逃がす。落胆しきりの狩人は犬を大層叱ったが、老犬じっと彼を見て、「昔と同じに働けど、寄る年波には適いません。ご主人どうかお願いです。今の私を叱らずに、昔の私を褒め給え」
http://twitter.com/zenisawa/status/1488605369344000

2010/11/08(Mon)  年老いたライオン No.196
【イソップ寓話】老いた獅子王、大地に伏した。恨み抱いた獣たち、猪は牙で牡牛は角で、王の体を突き上げる。獅子が立てぬを見た驢馬も近づき額を蹴り飛ばす。今際の際の獅子王は「強者からの反撃は心堪えておられるが、うぬのごときの者からの恥辱を受ける苦しみは、死のそれさえも凌駕する」
http://twitter.com/zenisawa/status/1485167084441600

2010/11/06(Sat)  二人の旅人と斧。 No.195
【イソップ寓話】旅人二人、道端に斧を見付けて、片方が「僕が見付けた」と拾う。するとも一人「それを言うなら“僕たち”がだ」暫く行くと後ろから、斧の持ち主、駆けてきた。「僕たちの斧を失った」片方が言えば残りの男「君の最初の言い振りに基づき言うならその場合“僕たち”でなく“僕が”だろ」
http://twitter.com/zenisawa/status/856660356636673

2010/11/05(Fri)  神様の像を運ぶロバ。 No.194
【イソップ寓話】驢馬が担いで歩いたは寺に収めるご神像。通りを歩けば人々は、有難がってひれ伏して、手を合わせ拝んだものだから驢馬は得意の有頂天。もっと拝めと言うように毛を逆立てて立ち止まる。馬方怒髪天を衝き、驢馬の背中をぶん殴り「この罰当たりの鈍驢馬め! お前の信者であるものか!」
http://twitter.com/zenisawa/status/458577781202944

2010/11/04(Thu)  イルカとクジラと小魚。 No.193
【イソップ寓話】海豚と鯨が大戦争。どちらも名誉がかかってる。戦は泥沼、終わらない。その時一尾の小魚が大波小波の間からちょいと顔出し言うことにゃ「我が調停役となろう。兄弟どうだ我が顔に免じて戦は止めにせよ」すると海豚が言ったとさ。「御主の干渉受けるなら、討ち死にする方がまだマシだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/29637968380

2010/11/03(Wed)  オオカミと羊飼いたち。 No.192
【イソップ寓話】牧童達が詰所に集い、羊の肉を食べていた。偶然通った一匹の狼がそれをじっと見て、ぽつりと零して言うことにゃ、「俺と仲間がそうやって仲良く羊を喰ってたら、お前等きっと大騒ぎ、笑ってなどはいられまい」
http://twitter.com/zenisawa/status/29561889541

2010/11/02(Tue)  男と彼の犬。 No.191
【イソップ寓話】牛飼一家が山小屋に籠もって嵐が止むを待つ。食料尽きて仕方なく羊を屠って食い繋ぎ、山羊を殺して命を繋ぐ。嵐が収まる気配なく、商売道具の牡牛まで殺して食べる事にした。飼犬共は集まって「次は我らが喰われる」と、主人一家を見限って、夜中にそっと逃げ出した。
http://twitter.com/zenisawa/status/29440398791

2010/11/01(Mon)  三人の商人。 No.190
【イソップ寓話】大きな都市が敵軍に囲まれ戦争勃発か!? 人々膝をつき合わせ、防御の術を相談す。煉瓦屋曰く「煉瓦で防げ」材木問屋は「木の塀だ」皮細工屋がしゃしゃり出て「皮のベールが最強です」やれ人間というものは、どんなときでも自分の得手のみ売り込んで、大局見ぬは困りもの。
http://twitter.com/zenisawa/status/29353081578

2010/11/01(Mon)  陽気な驢馬。 No.189
【イソップ寓話】ロバが農家の屋根に乗り、ピョンピョンどすんとはね回りゃ、蹄が屋根を踏み抜いた。怒ったご主人このロバを屋根から引きずり下ろしたら、太い棍棒持ち出して、何度も何度もぶん殴る。ロバは泣き泣き言ったとさ。「昨日猿めが同じ事したときご主人楽しげに笑っておいでていたものを」
http://twitter.com/zenisawa/status/29352647258

2010/11/01(Mon)  川と海。 No.188
【イソップ寓話】川が寄り合い不平を言った。「我らが運ぶは清く澄み、甘い美味しい水なのに、海と交わるその途端、塩辛く変えられてしまう」彼等が自分を卑しんでいると悟った大海は、「ならばあなたのするべきは、他力に祈るか自力で得るか、兎も角水の流れを変えて、私の所へ来ぬ事です」
http://twitter.com/zenisawa/status/29352207361

2010/10/29(Fri)  オオカミとイヌ。 No.187
【イソップ寓話】デブのマスチフ、ガリの狼、ある日ばったり出会ったと。狼、犬をじっと見て「誰がお前を太らせて、重い首輪を付けたのだ?」犬はにっこり「ご主人様さ」狼ふっとため息吐いて「お前のような哀れな奴をこの目で見るのは初めてだ。もし俺の首に鎖が付けば、重さで飯も喰えぬだろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/29060380709

マスチフ(マスティフ(英: Mastiff))は、主に番犬・闘犬として使われている犬種。
さまざまな国でそれぞれ別の品種として改良されているモロシアン・タイプの犬種で、大型で筋肉隆々の体つきをしていてとても力が強い。

・アフガン・マスティフ(英: Afghan Mastiff)
アフガニスタン原産の原始的なマスティフ。部族間で揉め事が起こったときに決着をつけるために闘犬として使われる。

・イングリッシュ・マスティフ(英: English Mastiff)
単にマスティフと言った場合、この犬種であることが多い。
最もポピュラーなマスティフ。

・チベタン・マスティフ(英: Tibetan Mastiff)
チベット高原原産。
チベット犬とも呼ばれ、多くの犬種の基礎を築いた。非常に巨大なマスティフ。

・ナポリタン・マスティフ(英: Neapolitan Mastiff)
イタリアの古くからあるマスティフ。たるんだ皮膚が非常に印象的。

・ブル・マスティフ(英: Bullmastiff)
イギリス産のブルドッグとマスティフの二重純血犬種。

・アルペン・マスティフ
セント・バーナードの原種。
そのため、現在も稀ではあるが別名のひとつとして用いられている。

・スパニッシュ・マスティフ(英: Spanish Mastiff)
スペイン原産の家畜護身犬種(ガードドッグ)。
鼻面がやや長めで、アゴ、頸部が強靭で短毛。

・ピレニアン・マスティフ(英: Pyrenean Mastiff)
スペイン原産の家畜護身犬種(ガードドッグ)。
スパニッシュ・マスティフの親せき種で、こちらは長毛。

・ベルジアン・マスティフ(英: Belgian Mastiff)
ベルギー原産のマスティフ。警備犬、
荷引き犬として用いられていた怪力を持つ犬種だが、現在は絶滅寸前。

・ジャパニーズ・マスティフ
土佐闘犬の別名。

2010/10/28(Thu)  ネズミの相談。(bell the cat) No.186
【イソップ寓話】猫に追われる鼠達。如何に猫から逃げようか鼻付き合わせて会議した。色々案が出た中で名案中の名案は「猫の首玉に鈴付けて、近付く音で逃げだそう」それがいいぞと言う中で、末席一匹手を挙げて「猫に鈴をば付ける役、一体誰が成すべきや」議場は水を打ったよう、誰一匹の声もなし。
http://twitter.com/zenisawa/status/28957866030

2010/10/27(Wed)  ネズミとイタチ。 No.185
【イソップ寓話】鼠は鼬に勝てぬので、軍隊整え訓練し、勇者を選んで将校に任じて統率することに。将校鼠は目印に長い麦藁頭に飾り、鍛えた軍を引き連れて、勇んで鼬に宣戦布告。所がすぐに総崩れ。兵卒穴へ逃げ込んだ。でも将校は麦藁を飾った頭が支えて穴に入れず捕まって、鼬に喰われてしまったと。
http://twitter.com/zenisawa/status/28867136205

2010/10/26(Tue)  ロバとオンドリとライオン。 No.184
【イソップ寓話】獅子の苦手は「雄鶏の声」と古くの言い伝え。腹ペコ獅子が農場で驢馬を見付けて襲ったが、その足元に鶏一羽。声に驚き逃げ出した獅子見た驢馬は「腰抜け」と思ってその後追っ駆けた。しかし苦手な鶏の声が届かぬ所へ来た途端、獅子は元気を取り戻し、驢馬は喰われて死んだとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/28767207360

2010/10/25(Mon)  羊飼いと海。 No.183
【イソップ寓話】牧童が凪の海を眺め、商売替を思い付く。善は急げと財産の羊を全部売り飛ばし、棗椰子を仕入れて船に乗る。所が嵐に襲われて、命辛々助かるも積荷は全部海の底。暫く経った凪の日に海を眺める男が一人。牧童、彼に声掛けた。「用心めされ。あの海は、棗椰子で味を占めたから」
http://twitter.com/zenisawa/status/28666719676

2010/10/22(Fri)  片目のシカ。 No.182
【イソップ寓話】猟師に追われた片眼の鹿が、海辺の岩陰身を隠し開いた眼を陸に向け、追っ手は来ぬかと見張ってた。すると海から船が来た。鹿はちっとも気付かない。船の漁師は鹿を見て「思わぬ大物見付けた」と狙いを定めて銛を撃つ。見えぬ側から飛んで来た銛に気づかず貫かれ、哀れな鹿は息絶えた。
http://twitter.com/zenisawa/status/28376519002

2010/10/22(Fri)  ライオンとイルカ。 No.181
【イソップ寓話】陸王獅子と海王海豚、海辺で出会って同盟結ぶ。獅子王、野牛と戦になって、海豚に援軍求めたが、一人の兵士も来なかった。命拾った獅子王が、海豚を「卑怯」と罵ると、海豚は口を尖らせて、「我らは上陸できぬ故、次の戦のその時は、貴方が海を泳ぎ来て、我らを陸へ運ばれよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/28375468940

2010/10/22(Fri)  ワシと矢。 No.180
【イソップ寓話】岩場の鷲が兎を狙う。ひゃうと風斬る音がして兎が逃げたその刹那、鷲の胸には深々と一本の矢が突き刺さる。岩陰見れば弓を持つ猟師の眼が光ってる。鷲は胸から突き出した矢羽根を睨んで高く啼く。「嗚呼この矢羽根は我が羽だ。我は我が羽に殺された! これ以上の苦痛があるものか!」
http://twitter.com/zenisawa/status/28374653135

2010/10/20(Wed)  野生のロバとライオン。 No.179
【イソップ寓話】驢馬と獅子王で狩りをした。獅子は腕力、驢馬は脚力、それぞれ働き成果を上げた。取り分決める段になり獅子は獲物を三つに別け「王への税として一つ、狩りの報酬として一つ、これが我の取り分だ。残りの一に関しては、君には災い避けるため辞退すること勧めよう」牙と爪とを光らせた。
http://twitter.com/zenisawa/status/27914375941

2010/10/19(Tue)  驢馬と騾馬。 No.178
【イソップ寓話】ロバの餌は桶一つ、ラバは二倍で桶二つ。「荷物は同じ量なのにこれではあまりに不公平」ロバは文句を言いながら進む途中で疲れて止まる。馬丁はロバの背中から荷物を別けてラバの背へ。それでもロバは動けない。結局全部負わされたラバは笑って言いました。「だから二倍は要るのだよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/27807127834

2010/10/18(Mon)  ゼウスと蛇。 No.177
【イソップ寓話】ゼウスの婚礼祝いの席に、動物たちが連れ立って、祝いの品を持ってきた。性悪蛇もニョロニョロと、薔薇を一輪口にして、結婚式に現れた。それを認めたゼウス神、彼の供物を拒絶して、優しく静かに仰った。「お前が性根を入れ替えて悪行三昧止めた時、その美しい薔薇を受け取ろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/27703846350

2010/10/17(Sun)  蟹と狐。 No.176
【イソップ寓話】海を見限り陸行く蟹、森を追われて行く狐、大草原で出会した。蟹は狐を知らぬので怖れること無く近付いた。狐も蟹を知らないが他に食料見あたらず、一も二もなく喰い付いた。「陸地がどんな所かなど考えもせずに来た俺の、短慮の為のこの報い」蟹の泡ブクとパチンと消えた。
http://twitter.com/zenisawa/status/27625694974

2010/10/15(Fri)  三頭のウシとライオン。 No.175
【イソップ寓話】牡牛三頭仲良しで何時も一緒に居ったので、獅子は相手が三頭じゃ勝てぬと作戦練りました。襲わずそっと近付いて一頭一頭耳元に「内緒の話、あの牛が君の悪口言っていた」囁きかけると牛達は疑心暗鬼となりまして、互いに離れてゆきました。こうして獅子は順番に三頭平らげましたとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/27423928983

2010/10/15(Fri)  神様とカメ。 No.174
【イソップ寓話】昔、神様の結婚式に動物は皆出席したが、亀は顔さえ見せなんだ。翌日神様は亀に会い、訳を問い糾した所「私は賑やかな場所がダメで、ずっと家に居たいのです」神様は怒って呪いを掛けた。「ならばお前は永劫に家に籠もっているが良い」こうして亀の背中には、大きな甲羅ができたとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/27423038261

2010/10/14(Thu)  イタチとヤスリ。 No.173
【イソップ寓話】鼬が鍛冶屋に忍び込み、鑢を見付けて舐め回す。鑢に擦り付けられた鼬の舌は血だらけだ。所が鼬はこれを見て「やれ我が舌の鋭さは鑢の奴より勝ってる。鉄が溶け出てきたわいな」勇んでもっと舐めたれば、苛めたつもりが苛められ、とうとう舌はすり切れて、終いに無くなっちまったとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/27319519605

2010/10/13(Wed)  ヘビとイタチとネズミ。 No.172
【イソップ寓話】蛇と鼬が戦争だ、死力を尽くして争うた。それを見ていた鼠共、自分にゃ関わり無いと見て、遊山気分で見物し、あれやこれやと口を出す。すると蛇と鼬共、停戦協定結んだと。得る物のない争いよりも、腹が膨れる方が良い。哀れ鼠は引き裂かれ、2匹の腹に収まった。
http://twitter.com/zenisawa/status/27221341788

2010/10/13(Wed)  きこりとマツ。 No.171
【イソップ寓話】樵が薪割り松の幹。台木は根元の太い幹。台木の御蔭で仕事が進み、薪がどんどん積み上がる。松は嘆いて言いました。「我が身を切り裂くあの斧も、憎い奴だが、他人のことだ。それより憎いはあの台木。同じ根を持つお前のために、我が身は割られて燃やされる」
http://twitter.com/zenisawa/status/27220529053

2010/10/12(Tue)  寡婦とヒツジ。 No.170
【イソップ寓話】後家の家には羊が一頭。毛を取りたいが費えが惜しい。自分で刈ろうと思い立ち、慣れぬ鋏で毛刈りをすれば、肉も諸共ザクリと切れる。羊は苦しみ泣き叫ぶ。「羊毛ならば毛刈職人に、羊肉の方ならお肉屋に、どうか頼んで下さいな。さすれば私は痛くも苦しくも無くあの世へ旅立てます」
http://twitter.com/zenisawa/status/27112244897

2010/10/12(Tue)  タカとトンビとハト。 No.169
【イソップ寓話】鳶に襲われ辟易してる鳩が名案思いつく。鳶より強い鷹さんに守ってくれろと願い出よう。鳩の願いを承知した鷹を鳩舎に招き入れ、饗応しようとした時に、漸く鳩は思い出す。鷹は鳶より数倍も、獰猛危険であることに! 鳶から受ける攻撃の一年分のそれ以上、鳩は仲間を失った。
http://twitter.com/zenisawa/status/27111523750

2010/10/10(Sun)  鳥刺しとヒバリ。 No.168
【イソップ寓話】鳥刺が何か仕掛けてる。雲雀が訊いたよ「それは何?」鳥刺嗤って答えたは「君らが住まう鳥の家」それを真に受け近寄った、雲雀はまんまと捕まって、苦しい息で泣き叫ぶ。「この恥知らずの嘘付きめ! お前が造る物が皆、こういう仕掛けの物ならば、寄る者も絶えてしまうだろう!」
http://twitter.com/zenisawa/status/26927529204

2010/10/09(Sat)  ウシ小屋の牡シカ。 No.167
【イソップ寓話】狩人に追われて牡鹿が一頭、牛小屋に逃げ込み息殺す。牧童が餌やり、牧童頭が見回り、来ても鹿には気付かない。鹿が安堵の息を吐きゃ、牡牛は悲しく首を振る。「最後の難関残ってる」やって来たのは牧場主。小屋を隅々見回ると「お前たちの目は節穴か!」鹿は捕まりシチューになった。
http://twitter.com/zenisawa/status/26837386396

2010/10/08(Fri)  老婆と葡萄酒の壺。 No.166
【イソップ寓話】嫗が地下蔵お片付け、隅に見付けたワイン壺。随分昔に空となり埃を被っていた壺の、中より漂う良い香り。「なんて素敵なものでしょう。これには余程に上等なワインが詰まっていたのだわ。過ぎ去りし日々の思い出を、甘い香りに残してくれた」
http://twitter.com/zenisawa/status/26716446799

2010/10/07(Thu)  猟師と漁師。 No.165
【イソップ寓話】森で得物を獲た狩人と、海で魚を得た漁師、帰りの道でばったり出会う。互いの得物を見るうちに、狩人は魚が、漁師は肉が、食べたくなって得物を替えた。いつもと違った食事が楽しいと、毎日交換していたら、近所の人がため息吐いて「物珍しいのも最初だけ。お前等今に食い飽くぞ」
http://twitter.com/zenisawa/status/26635338754

2010/10/06(Wed)  漁師とアミ。 No.164
【イソップ寓話】威張りん坊の大きな魚、皆で小魚を追い回す。小魚たちは我が身を嘆き、大きな魚は嘲笑う。そこに漁師が網を投げ、一網打尽に捕まえた。大きな魚は網の中、残らず水揚げ大漁だ。漁師が喜ぶその隙に、小魚は網目すり抜け逃げた。大きいばかりが能じゃない、小さいことも良いことだ。
http://twitter.com/zenisawa/status/26536033337

2010/10/05(Tue)  エチオピア人 No.163
【イソップ寓話】エチオピアからやって来た新規雇用の使用人。肌の黒さに驚いた主人は独り合点する。「前の主人が薄情で、彼を風呂にも入れずにいたな」そこで主人は使用人を家の風呂場に連れて行き、一生懸命体を洗う。けれども肌色変わらない。しかも長湯の使用人、湯冷めで風邪引き寝込んだと。
http://twitter.com/zenisawa/status/26438436199



※原典などでは「使用人」を「雇った」のではなく「奴隷」を「買った」

2010/10/04(Mon)  セミとキツネ。 No.162
【イソップ寓話】樹上で鳴いている蝉を喰おうと狐の悪巧み。「素敵な歌手さん、ここへ来て」舞い降りたモノをぱっと呑みゃ枯れ葉。狐は吐き出し悔しがる。「何度も成功した作戦、何故お前は見破った?」蝉は静かに鳴いたとさ。「死んだ仲間の御蔭だよ。お前の足元糞の中、彼等の羽根があったのさ」
http://twitter.com/zenisawa/status/26356426701

2010/10/04(Mon)  母親とオオカミ。 No.161
【イソップ寓話】腹ぺこ狼、窓の下。中で母さん子供を叱る。「泣いてばかりの悪い子は、狼の口に放り込むぞ」肉が喰える、と狼が喜んだ矢先に子供が黙る。母さん子供を褒めて言う。「言いつけ守るよい坊や、万一狼が来たならば、母が殴って殺ししましょう」狼、驚き大慌て。空き腹を抱えて逃げ帰る。
http://twitter.com/zenisawa/status/26344959440

2010/10/04(Mon)  神様比べをする男達。 No.160
【イソップ寓話】二人の男の喧嘩の元は贔屓にしている英雄神。「テセウス最高」とアテネッ子、「ヘラクレス最強」とミケーネッ子。大騒ぎのその様子、空から見ていたご当人。下の喧嘩が上にも伝染り、テセウス神はミケーネに、ヘラクレス神はアテナイに、それぞれ神罰落としたと。やれやれ。
http://twitter.com/zenisawa/status/26340885060

2010/09/30(Thu)  旅人とヘルメス神。 No.159
【イソップ寓話】男が旅の安全願いヘルメス神に願掛けた。「旅で何かを拾ったら、半分貴方に捧げます」街道進んで拾った袋、中身は巴旦杏に棗椰子。残らず食べて残ったは、巴旦杏の殻と棗椰子の種。男はこれを祭壇に供え「私が拾った品物を[実]と[殻と種]に別けました。この[半分]を捧げます」
http://twitter.com/zenisawa/status/25963474223

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巴旦杏(ハタンキョウ)
西アジア原産といわれるバラ科の果樹アーモンド(almond)の和名の一つ。
果実が扁平なので扁桃(ヘントウ)の名もある。
また「あめんどう」とも言うが、これは江戸時代にポルトガルから渡来したときのポルトガル語の呼び名【amendoa(アメンドー)】が転訛したもの。
アンズ、モモやウメの近縁種だが果実は4〜5cmと小さく、果肉が薄いためこの部分は食用としない。
果肉と種子の殻を取り除いた「仁」の部分が甘い品種(甘扁桃)と苦い品種(苦扁桃)があり、前者の「仁」を食用にする。


棗椰子(ナツメヤシ)
ヤシ科の常緑高木。果実を英語でデーツ(Date)と呼ぶ。
イラクやアラブ諸国、西は北アフリカのモロッコまでの広い地域で、古くから重要な食物となっている。
熟した実を生でまたはドライフルーツ、あるいは乾燥させ、食用にする。
そのまま食べることが出来るが、ジャムやジュース、菓子に加工されることも多い。
また、水に浸して発酵させ、酒や酢を醸造する。
乾燥させたものは粉に碾き、小麦粉と混ぜて保存食にする。
果糖を多量に含むためデーツのシロップは蜂蜜の代用品ともなった。現在でもデーツシロップ・デーツ糖に加工される。

2010/09/29(Wed)  ランプ。 No.158
【イソップ寓話】小さな洋灯、油壺は満タン、部屋を明るく照らしてる。「お日様よりも明るい」と洋灯が自慢をした途端、風前の灯火、ふっと消えた。家の主がもう一度、洋灯に火を付け、言ったとさ。「口を噤んで仕事をなさい。昼の太陽、夜の月、無駄口利かないその上に、決して消えたりしないだろ?」
http://twitter.com/zenisawa/status/25877555623

2010/09/28(Tue)  ダチョウ。 No.157
【イソップ寓話】獣と鳥が戦になって、駝鳥が獣に捕まった。すると駝鳥は言ったとさ。「ご覧下さいこの脚を。羽根で飛ばずに大地を駆ける、私はあなたの仲間です」その後鳥に捕まると「ご覧下さいこの頭。牙で噛まずに嘴で突く、私はあなたの同胞です」二人に仕えて二人を騙す狡い輩のお話さ。
http://twitter.com/zenisawa/status/25767114298

2010/09/27(Mon)  オオカミとヒツジ。 No.156
【イソップ寓話】羊泥棒しくじって、犬に噛まれた狼が、身動き取れず洞の中。狩りも出られず腹ペコだ。そこへ通った仔羊を、大声掛けて呼び止める。「水を別けてくれないか。肉はこっちで用意する」羊は嗤って答えたよ。「水だけでなく血も肉も、僕から奪うつもりでしょ? 端からこちらはお見通し」
http://twitter.com/zenisawa/status/25661881324

2010/09/25(Sat)  二つのツボ。 No.155
【イソップ寓話】二つの壺が川に落ちて流された。一方は素朴な陶器、他方は立派な金属製だった。流れの中で陶器の壺が金属の壺に言った。「どうか離れてください。あなたにとって大したことでないことでも、私にとっては一大事です。あなたが軽くぶつかっただけでも、私は粉々に割れてしまいます!」
http://twitter.com/zenisawa/status/25766692681

2010/09/25(Sat)  イヌにかまれた男。 No.154
【イソップ寓話】男が犬に噛まれた。男の友人が「良いまじないを教えてやる。傷口から出ている血をパンに染み込ませて君を噛んだ犬に喰わせると、すぐに怪我が治るぜ」男は笑って「それじゃ町中の犬に『あいつを噛んだらパンが貰える』と教えるようなものだ。何で自分の敵に情を掛ける必要がある?」
http://twitter.com/zenisawa/status/25490524951

2010/09/24(Fri)  ネズミとカエルとタカ。 No.153
【イソップ寓話】蛙が鼠と友情結び、家に招待したそうな。二匹は紐で互いの足を繋いでピョンと池の中。蛙はスイスイ泳げるが、金鎚鼠はブクブク沈み、哀れ溺れて死んだのさ。死骸が水面にプカリと浮くと、一羽の鷹が舞い降りて、ギュッと掴んで飛び上がる。蛙も一緒に引っ張られ、共々餌にされたとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/25384182390

2010/09/23(Thu)  ツバメとヘビと裁判所。 No.152
【イソップ寓話】春に燕が飛んで来て、家を建てたは裁判所。卵を孵した親燕、餌取り飛び立つその隙に、蛇が一匹やって来て、七羽の子燕を見つけると、七回ごくんと飲み込んだ。親の燕は泣き叫ぶ。「選んで巣掛けたこの場所は、人の権利を守る家。何故この身がこの憂き目! こんな理不尽ある物か!」
http://twitter.com/zenisawa/status/25288189709

2010/09/23(Thu)  牝牛と牡牛。 No.151
【イソップ寓話】ある農場の牝牛は小屋で大切にされ、牡牛は畑仕事をしていた。牝牛は自分の神聖さを自慢し、泥塗れの牡牛を莫迦にしたが、牡牛は反論しなかった。収穫祭が始まると牡牛は放牧され、牝牛は神殿に引かれていった。その後ろ姿に牡牛は「確かに君は神聖だった。生贄に決まっていたからね」
http://twitter.com/zenisawa/status/25286490158

2010/09/21(Tue)  カニと母ガニ。 No.150
【イソップ寓話】蟹の母さん坊やに言った。「どうしてお前は横ちょに歩く? 真っ直ぐ歩けと言うとるに」蟹の坊やは答えて言った。「母さんどうかお願いです。真っ直ぐ歩くやり方の手本を僕に見せとくれ」蟹の母さんそれならと、前見て歩いてみたけれど、何度試してみてみても、体は横に進んでく。
http://twitter.com/zenisawa/status/25089394692

2010/09/20(Mon)  農夫と息子(ブドウ畑の宝物)。 No.149
【イソップ寓話】農夫が今際の際に息子を呼び「儂が丹精した葡萄畑には宝がある」農夫の葬式の後、息子は鍬で葡萄畑を丹念に掘り起こした。だが地面の下からは彼が宝だと考えていた「金銀財宝」は出なかった。その年の秋、良く耕された畑では葡萄が大豊作。そして息子は父の宝が何なのかを理解した。
http://twitter.com/zenisawa/status/25012075412

2010/09/19(Sun)  お父さんと二人の娘。 No.148
【イソップ寓話】ある男の二人の娘、姉は庭師に、妹は煉瓦屋に嫁いだ。ある日男が庭師に嫁いだ娘に、願いはないかと聞くと「願い事は、草木が元気になるように大雨が降ること」煉瓦屋に嫁いだ娘は「願い事は、煉瓦が早く乾くように晴天が続くこと」男は天を仰いで「儂はどっちを願えばいいのだ!?」
http://twitter.com/zenisawa/status/24925380586

2010/09/18(Sat)  オオカミと羊飼い。 No.147
【イソップ寓話】牧童が狼の子を拾った。牧童は飼い慣らした狼に隣の牧場の仔羊を盗む術を仕込んだ。そして狼は完璧な羊泥棒となった。ある日狼は牧童に「盗みを教えてくれて有難う。御蔭で立派な狼になれました。今後はご自分の群れをこの狼によって失わないよう気をお付けなさい」と牙を見せ嗤った。
http://twitter.com/zenisawa/status/24842878257

2010/09/17(Fri)  ウシとカエル(その二。マイルド版:タウンゼント版基準)。 No.146
【イソップ寓話】ある子蛙が牛に踏み潰された。兄弟蛙が「弟が角のある大きな化物に殺された」と言うと親蛙は息で腹を膨らませ「其奴はこれ位の大きさか?」子蛙は「その倍」「まだまだ」更に息を吸おうとした時、子蛙が「化物には適いません。もう家族を失うのは御免です。破裂する前に止めて下さい」
http://twitter.com/zenisawa/status/24736612071

2010/09/17(Fri)  ウシとカエル(その一。残酷版)。 No.145
【イソップ寓話】ある子蛙が岸辺で牛に踏み潰された。兄弟蛙が親蛙に「弟が角のある大きな化物に殺された」すると親蛙は息で腹を膨らませ「其奴はこれ位の大きさか?」子蛙は「その倍以上」更に膨れても「まだ足りない」更に更に息を吸い、もっともっと膨らんで……とうとう破裂して死んでしまった。
http://twitter.com/zenisawa/status/24736310623

2010/09/15(Wed)  ネコとニワトリたち。 No.144
【イソップ寓話】鶏達が病気だそうな。噂を聞いた猫さんは黒い鞄にステッキ持って鶏小屋の扉をノックした。「町一番の名医が来たぞ。病気を治して進ぜよう」すると鶏、扉も開けず「結構御免被ります。どうぞお帰り下さいな。さすれば我らの身体が病ばかりかその爪や牙で損なわれることもありますまい」
http://twitter.com/zenisawa/status/24545530114

2010/09/14(Tue)  後家と小間使い。 No.143
【イソップ寓話】洗濯好きな後家さんは、メイドを二人雇ってる。雄鶏鳴いて夜が明けりゃ、メイドは叩き起こされて、夜が更けるまで重労働。疲れたメイドは考えた。女主人に寝坊をさせよ。そこで雄鶏を絞め殺す。御蔭で後家さん夜明けが知れず、夜の夜中に起き出して、メイドは叩き起こされた。
http://twitter.com/zenisawa/status/24454646687

2010/09/13(Mon)  ゼウスと猿の親子。 No.142
【イソップ寓話】ゼウスが森の動物に言った。「一番美しい者を王とする」御前に集った動物の中に、気は優しいが鼻ぺちゃでつるっ禿の若い猿もいた。皆は若猿と母猿を嗤った。母猿は胸を張り「神様が息子を王に選ぶかは判らない。でもこの子の誰にもない美しさは、母親の私が誰よりずっと知っています」
http://twitter.com/zenisawa/status/24355623788

2010/09/13(Mon)  ブドウの木とヤギ。 No.141
【イソップ寓話】若葉萌える季節。山羊が葡萄の新芽を食べ尽くした。葡萄の木は山羊に告げた。「何故私を傷つける? 私の他に若葉がなかったとは言わせないぞ。君は私を丸坊主にしたが、残された根で復讐しよう。丸々太った君が生贄とされる時、人々は君の肉を食い、私のワインを酌み交わすだろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/24354868917

2010/09/13(Mon)  腹とその他の部分。 No.140
【イソップ寓話】手と足と口と目が、腹と喧嘩をしました。手足達は「我々はいつでも必死で働いているが、怠け者のお前は動こうとしない。もうお前のために働くのは止めだ」と宣言、実行しました。すると手は細り、足は萎え、口は覚束無くなり、目は霞み……。彼等は後悔しましたが、もう手遅れでした。
http://twitter.com/zenisawa/status/24356712288

2010/09/10(Fri)  馬と騎馬兵。 No.139
【イソップ寓話】戦の間、兵士は馬に穀物を与え大事に扱った。戦後、兵士は馬に荷馬車を引かせ、餌も籾殻に換えた。再び戦が始まり、兵士は武装し馬にも鎧を着せた。途端に馬はぺたりと地面に潰れ、「君は戦友だった私を騾馬として使役した。それを今更軍馬に戻れだと?! 歩いて参陣するがいい!」
http://twitter.com/zenisawa/status/24092530624

2010/09/09(Thu)  王様になった猿と狐。 No.138
【イソップ寓話】滑稽踊りが大うけで、猿が王様に選ばれた。嫉んだ狐は考えた。狩人仕掛けた罠の前、囮の肉を差し出すと、猿王喜び注意も無しに、喰らって罠に引っ掛かる。「不忠者め」と縄目のお猿。狐は嗤って言ったとさ。「考え足らぬ馬鹿者が、身も弁えず乗せられて、王様を気取りとは哀れよな」
http://twitter.com/zenisawa/status/23981953592

2010/09/09(Thu)  波を数える人。 No.137
【イソップ寓話】のんびり海辺にいた人が、波を数えて1,2,3……。突然大声怒鳴って怒る。驚いたのは狐の子。「一体何があったんで?」「たくさん数え上げたのに、数を途中で間違えた!」狐は笑って言いました。「お怒りめさるな、もう一度、勘定しなおしゃ良いことです。波は消えたりしませぬよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/23979381213

2010/09/08(Wed)  コウモリとカナリア。 No.136
【イソップ寓話】ある晩、蝙蝠は鳥籠の中で金糸雀が歌う声を聴きました。蝙蝠が「なぜ夜中に歌うのかね? 昼なら皆に聴いて貰えるのに」金糸雀は「それが失敗の元で、昼間囀ったら人間に捕まってこの始末。以来用心して、夜歌うことにしたんです」蝙蝠は首を振って「遅い。用心は捕まる前になさい」
http://twitter.com/zenisawa/status/23899735675

2010/09/06(Mon)  マムシとヤスリ。 No.135
【イソップ寓話】蝮が鍛冶場に迷い込み、鉄床、金鎚、矢床、鞴、「お恵み下さい」頼んで回る。皆が色々くれたので、最後に蝮は鑢のざらざら肌に巻き付いて「施し下さい」媚を売る。鑢の大将鼻笑い。「俺の仕事を知ってるか? 刮いで削って取ることだ」蝮は鱗を削られて、泣きべそかいて逃げてった。
http://twitter.com/zenisawa/status/23136196056

2010/09/05(Sun)  メンデレス川のキツネたち。 No.134
【イソップ寓話】狐達が急流メンデレス川に来たが皆水を怖れて近寄らない。すると見栄っ張りの威張り屋狐が「俺の勇気を見ろ」と川に飛び込んだ。威張り屋が急流に攫われるのを見た仲間が悲鳴を上げると、彼は「俺は溺れてなんかない。河口のミレトスに急用があるんだ」と叫び、やがて濁流に沈んだ。
http://twitter.com/zenisawa/status/23049908717

メンデレス川
トルコ南部の川。
トルコ中央部のディナル付近を水源とし、イシュクル湖を出て蛇行しながら西方向に流れ、最終的にはアナトリア半島のミレトス付近でエーゲ海に注ぐ。
川幅は狭く、水深が深く、流れのあちこちが蛇行している。

ミレトス
ギリシア本土からエーゲ海をはさんで対岸の、アナトリア半島西海岸メンデレス川河口付近にあった町。
青銅器時代から人が住んでいた。

2010/09/03(Fri)  ツバメと他の鳥たち。 No.133
【イソップ寓話】燕が森の鳥たちに「麻紐で網が編まれる前に、畑に蒔かれた種を食べ尽そう」しかし賛同者はない。「芽の内に抜こう」と言っても、皆莫迦するだけ。燕は吐息を漏らし「君たちとは縁切りだ。私は人間と暮らす」これが燕が麻が成長する季節に人里へ来て、家の軒に巣を掛ける理由だそうな。
http://twitter.com/zenisawa/status/22876267320

2010/09/03(Fri)  フクロウ小母さんと鳥たち。 No.132
【イソップ寓話】梟が言った。寄生木が付いて鳥黐が作られる前に団栗の芽を抜け。麻糸が大網になる前に麻の実を食べ尽くせ。狩人を侮るな。矢は風より早い。でも森の鳥は信じない。ところが狩人が矢と鳥黐と大網を仕掛け鳥達は一網打尽。後々皆が梟の博識を褒めたけど梟はもう何も言わなくなったとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/22872559880

2010/09/02(Thu)  北風と太陽。 No.131
【イソップ寓話】太陽神のアポロンと北風神のボレアスがどっちが強いか勝負した。太陽ぎらり照りつけりゃ、旅人帽子を目深に被る。北風ヒューと吹いたなら、旅人帽子を飛ばされた。北風ビューと吹き付けりゃ、旅人外套の襟立てる。太陽燦々輝けば、旅人外套を脱ぎ捨てた。同じ手ばかりじゃだめなのさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/22787599616

2010/09/01(Wed)  勇者ヘラクレスとリンゴとアテネ女神 No.130
【イソップ寓話】細道を進むヘラクレス。地にあった林檎モドキを踏み付けるとそれが倍に膨らんだ。怪しんで棍棒で殴ると更に膨らみ、終いに道を塞いでしまった。勇士が呆然としているとアテネ女神が現れ「それは【争い】です。手を出せば出すほど大きく膨れ上がり、やがて手の施しようがなくなります」
http://twitter.com/zenisawa/status/22685955491

2010/08/31(Tue)  軍馬と粉屋。 No.129
【イソップ寓話】老いた軍馬は退役で粉碾き小屋に送られて臼を引いては嘆いてる。「これでも昔は戦場で絢爛豪華な馬鎧、沢山手柄を立てたもの。お付きの馬丁が世話を焼き、後生大事にされていた」すると粉屋が言ったとさ。「昔のことを言うのはおよし。もっとも愚痴が言えるのも生き残ったからだがね」
http://twitter.com/zenisawa/status/22611350977

2010/08/30(Mon)  二羽のオンドリとワシ。 No.128
【イソップ寓話】二羽の雄鶏大喧嘩。勝ったら小屋の王様だ。勝負決まって負け鶏は、小屋の隅っこ逃げ隠れ。勝った鶏屋根の上、胸張り羽ばたきコケコッコー! そこへ一羽の大鷲が、一直線に舞い降りて、勝った雄鶏引っ掴み、空の彼方へ連れ去った。隅から這い出てた負け雄鶏、立派な王様になったとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/22506290951

2010/08/30(Mon)  ライオンとオオカミとキツネ。 No.127
【イソップ寓話】獅子王がご病気になりました。狼は「狐めは王様を尊敬していないので見舞いに遅れたのです」獅子王がお怒りになりますと、狐は「私が遅くなったのは、王様に薬を献ずるためです」獅子王が「して薬は?」狐はニヤリと笑って「狼の生皮を剥ぎ、暖かい内に体をくるむのが一番の薬です」
http://twitter.com/zenisawa/status/22505441302

2010/08/30(Mon)  子ヤギと笛吹オオカミ。 No.126
【イソップ寓話】狼に捕まった子山羊が哀願しました。「喰い殺される前に、自分の弔いの踊りをしたいのです。どうか笛を吹いてください」狼は承知して、笛を吹きました。するとそれを聞きつけた牧羊犬が集まって参りました。狼は「肉屋が音楽家の真似するもんじゃない」と、大慌てで逃げ出したとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/22504521711

2010/08/30(Mon)  おばあさんと医者。 No.125
【イソップ寓話】老婆が目医者と「治ったら報酬を払う、治らなければ払わない」と契約した。不心得な医者は往診の度に老婆の家財を盗んだ。治療後、医者が治療費を請求したが老婆が払わなず訴訟になった。老婆は裁判官に「私は完治していません。見えていた頃にあった品物が、一つも見えぬのですから」
http://twitter.com/zenisawa/status/22504064888

2010/08/26(Thu)  オオカミたちと、ヒツジたち。 No.124
【イソップ寓話】狼が羊に持ちかけた。「我らと君らが仲違いしているのは犬共のためだ。奴らが我らに牙を剥くから我らも闘わねばならぬ。もし君らが憎き犬共を追放するなら、我々は和解できるのだ」羊は名案だと思い込み、早速犬たちを追い払った。楯を失った羊が狼の餌食になったのは言うまでもない。
http://twitter.com/zenisawa/status/22160172982

2010/08/25(Wed)  或る女と雌鶏。(誤字修正版) No.123
誤字修正【イソップ寓話】ある未亡人が飼っている雌鶏は、毎朝一つ卵を産んでおりました。未亡人は「餌を沢山あげれば、卵も沢山産むでしょう」と考えて、二倍も餌をやりました。 餌を沢山食べた鶏はずんずん太りました。そして、太りすぎた鶏はとうとう体を壊して、一つの卵も産まなくなったとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/22077044480

2010/08/25(Wed)  少年とイラクサ。 No.122
【イソップ寓話】外遊びから帰った坊やが母親に抱きついて泣きました。「蕁麻ったら優しく触ったのに僕の手を刺すんだ」すると母親は「坊や、蕁麻が刺したのはお前が臆病に触ったからだよ。次は勇気を持って素早く握ってごらん。そうすれば刺さないばかりか、薬や糸になってお前を助けてくれるよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/22068323706

イラクサ(蕁麻・刺草、英名nettle)とは、イラクサ科イラクサ属の多年生植物の一種。
多年生植物で30〜50cmの高さになり、茎は四角く、茎や葉の表面には毛のようなとげ(刺毛)がある。
6月から9月にかけて葉腋から円錐形に、緑白色の雄花と淡緑色の雌花が咲く。
とげ(刺毛)の基部にはアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢があり、とげに触れその嚢が破れて皮膚につくと強い痛みがある。
日本国内で見られるイラクサ(ミヤマイラクサ(ムカゴイラクサ属))は若芽を山菜として食用とする。
ヨーロッパのdioica種は料理・薬用ハーブやコンパニオンプランツとして用いられている。
ロシアではスープの具としても用いられる。
皮からは、滑らかで白い色合いを持った繊維が取れる。

2010/08/24(Tue)  或る女と雌鶏。 No.121
【イソップ寓話】ある未亡人が飼っている雌鶏は、毎朝一つ卵を産んでおりました。
未亡人は「餌を沢山あげれば、卵も沢山産むでしょう」と考えて、二倍も餌をやりました。
餌を沢山食べた鶏はずんずん太りました。
そして、太りすぎた鶏はとうとうは体を壊して、一つの卵も産まなくなったとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/21971855363

2010/08/24(Tue)  伝令神ヘルメースと予言者テイレシアース。 No.120
【イソップ寓話】ヘルメスは盲目の予言者テイレシアスを試した。密かに予言者の牛を盗み、行方を占わせた。予言者はヘルメスと外へ出て、訊ねた。「鳥が見えますか?」鷲が左から右へ飛んだと告げると「無関係」枝の烏が天地を交互に見ていると言うと「牛が戻ってくるか否かは、貴男の胸一つでしょう」
http://twitter.com/zenisawa/status/21971131418

2010/08/22(Sun)  満腹ギツネ。 No.119
【イソップ寓話】牧童が木の洞に弁当を置いて放牧へ。それを見つけた腹ぺこ狐。洞に入って、弁当を全部平らげた。満足した狐は洞から出ようとした。ところが腹が閊えて抜け出せない。そこへ別の狐が通りかかった。訳を話して助けを乞うと「二、三日の辛抱さ。前と同じくらい腹を減らせばすぐに抜ける」
http://twitter.com/zenisawa/status/21813710373

2010/08/20(Fri)  シカと洞窟のライオン。 No.118
【イソップ寓話】猟師に追われて逃げ回ってた鹿が森の外れに洞窟を見つけた。「ここなら身を隠せる」鹿は一も二もなく洞窟に飛び込んだ。すると奥から洞窟の主の獅子が爪と牙を光らせ飛び出た。遠のく意識の中で鹿は思った。「私は不運で愚かだ。危機から逃れようとして、更になる危険に飛び込むとは」
http://twitter.com/zenisawa/status/21640521851

2010/08/19(Thu)  ライオンとウシ。 No.117
【イソップ寓話】獅子が牡牛を喰うため策を練った。「祭りの贄に羊を屠って宴会をする。君も来たまえ」牡牛は会場に着くと、食器の準備が整っているのを見、挨拶もなしに帰ろうとした。獅子が非礼をとがめると、牛は「羊だけ準備出来ていないようですが、私はその代わりをするつもりなどありません」
http://twitter.com/zenisawa/status/21561431412

2010/08/18(Wed)  お肉屋さんとイヌ。 No.116
【イソップ寓話】肉屋が一所懸命働いている隙に野犬が作業台に飛び乗った。犬は置かれていた牛の心臓を咥えると、一目散に逃げ出した。肉屋は逃げ去る犬の背に向かって叫んだ。「お前は俺から心臓を盗んだつもりだろうが、かえって俺に執念深くて強い心臓を与えてたのだと、いつか思い知らせてやる!」
http://twitter.com/zenisawa/status/21485201459

2010/08/17(Tue)  胃袋と足。 No.115
【イソップ寓話】足と胃がどちらが重要かで口論した。足が「俺がこの体を支えているんだ。第一、俺なしでどうやって飯の在処まで行くんだ」すると胃は「私が食物を消化して体中に滋養を届けるからこそ、君が働いて体を支えられるのだ。信じないというのなら、試しに三日ほど仕事を休んでみようか?」
http://twitter.com/zenisawa/status/21384098864

2010/08/16(Mon)  シッポをなくしたキツネ。 No.114
【イソップ寓話】狐が罠に引っ掛かり、太い尻尾がぷつりと切れた。仲間の狐が彼を指し、間抜けだドジだと嘲笑う。狐が仲間に言うことにゃ「切れた御蔭で前より身軽。この際皆もあの邪魔物を切きりたまえ」すると仲間の狐が「強がりばかり言いおって。お前も尻尾があったなら、そんな勧めはしなかろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/21295835736

2010/08/15(Sun)  お百姓さんととオオカミ。 No.113
【イソップ寓話】農夫が牛から犂を外し水飲み場へ。無人の畑に来た狼は、犂から牛の匂いを嗅ぎ取った。匂いを嗅ぎ回るウチに首枷が狼の首に嵌った。狼は枷を取ろうと足掻きながら、犂を引きずり畑を右往左往。戻ってきた農夫は「泥棒狼め! いくら手伝う振りをしても、お前など信用するものか!」
http://twitter.com/zenisawa/status/21218295849

犂(カラスキ:唐犂)
牛・馬に引かせて田畑を耕す耕作機。プラウ。

2010/08/12(Thu)  ゼウスとアポローン。 No.112
【イソップ寓話】主神にして雷神のゼウスと息子で光明と弓の神アポロンが互いの弓術の腕前を自慢し、互いに譲らぬため実際に弓合戦をすることとなった。アポロンは先行を取ると、弓を引き絞り、地の果てまで矢を放った。彼が自慢げに父を見ると、ゼウスはひょいと片手を伸ばし、息子の矢を拾い上げた。
http://twitter.com/zenisawa/status/20968577865

2010/08/12(Thu)  素直なウサギと小賢しいキツネ。 No.111
【イソップ寓話】「君はちゃっかり屋だと皆が言うけど?」兎が訊くと、狐は嗤って「家に来れば解る。丁度飯にしようと思ってたのさ」兎が狐の巣穴に入ると狐は扉をぴしゃりと閉め、涎を垂らして牙を研ぐ。兎は泣いて「ああ知りたくなかった。君が元手なしに儲けられるのは、こういうやり方の為だとは」
http://twitter.com/zenisawa/status/20967656978

2010/08/11(Wed)  王様になったキツネ。(ゼウスとキツネ) No.110
【イソップ寓話】賢い狐が獣の王となった。しかしゼウスは狐が強欲であることも知っていたので、彼を試すことにした。ゼウスは狐王が着飾り御輿で進む眼前に好物の黄金虫を飛ばした。狐は我慢できずに輿から飛び降り王冠を投げ捨て、人目も憚らず虫を追いかけ回した。狐は王位を剥奪された。
http://twitter.com/zenisawa/status/20862892905

2010/08/10(Tue)  山羊飼いと野生のヤギ。 No.109
【イソップ寓話】飼い山羊の群れの中に野良山羊が紛れ込んだ。牧童は新参者を手名付けようと飼い山羊の倍の餌を与えた。翌日彼が群れを放牧すると野山羊は逃げた。「この恩知らずめ」牧童が叫ぶと野山羊は振り向きざま「君は長年の友より他人の我々を大切にした。そんな奴を友として信用できるものか」
http://twitter.com/zenisawa/status/20780493595

2010/08/09(Mon)  贋物で着飾ったカラス。 No.108
【イソップ寓話】ゼウスが鳥に「一番美しい者を王とする」と告げた。そこで烏は森中から他の鳥の抜け羽根を集め、自分の羽を飾った。こうして烏は一番美しい鳥となり、ゼウスは彼を王に指名しかけた。だが他の鳥が虚飾の美に猛然と抗議した。彼の翼からは他の鳥の羽が引き抜かれ、烏は元の烏に戻った。
http://twitter.com/zenisawa/status/20682232117

2010/08/09(Mon)  ライオンとネズミとキツネ。パターン2(タウンゼント版) No.107
【イソップ寓話】獅子が巣穴で昼寝をしていると鼠がやって来て、頭や体によじ登った。眠りを妨げられた獅子は、鼠を捜まわった。それを見た狐が「王様が鼠を怖れるのですか」すると獅子は「私は鼠を怖れているのではない。彼奴めの不作法に腹を立てているのだ。奴には礼儀というものを教えねばならぬ」
http://twitter.com/zenisawa/status/20681044278

2010/08/09(Mon)  ライオンとネズミとキツネ。パターン1 No.106
【イソップ寓話】獅子が巣穴で昼寝をしていると鼠がやって来て、頭や体によじ登った。眠りを妨げられた獅子は、鼠を捜まわった。それを見た狐が「王様が、鼠を怖れるのですか」すると獅子は「私は鼠に感じたのは恐怖ではなく、小さな体で王の体に懸け乗るその度胸への驚愕だ。ぜひ会うて話がしたい」
http://twitter.com/zenisawa/status/20680455950

2010/08/05(Thu)  牡牛と肉屋。 No.105
【イソップ寓話】若い牡牛たちが肉屋と闘うことを決心した。しかし長老牛は彼等に言った。「確かに肉屋は我々を殺す。彼等は手慣れていて、我々はあっさりと死を迎える。彼等がいなくなれば未熟な殺戮者が現れて、我々に死ばかりか数倍の苦しみを与えるだろう。人は肉を求めることを止めないのだから」
http://twitter.com/zenisawa/status/20384603625

2010/08/04(Wed)  幸せなハエ。 No.104
【イソップ寓話】蠅が一匹飛んできて、おいしいシチューの鍋の中、ぽとりと落ちて言いました。
「私はなんて果報者。たらふく食べて、しこたま飲んで、最後にお風呂もたっぷり浴びた。これで思い残すことなどあるものか」
http://twitter.com/zenisawa/status/20279919628

2010/08/04(Wed)  病気のシカ。 No.103
【イソップ寓話】病気の鹿が静かな草原の片隅で伏していた。そこへ仲間達が大挙押し掛けた。彼等は見舞いと称して友人の病床の横で騒いだり、彼が蓄えていた食料を勝手に食べ漁ったりした。暫くして病気の鹿は病のためではなく、餓えのために死んだ。
http://twitter.com/zenisawa/status/20282985236

2010/08/03(Tue)  少年とカエル。 No.102
【イソップ寓話】頑是ない子供たちが遊んでいた。彼等は池に蛙の群れを見つけると喜々として小石を投げた。石は水面で水を、蛙の頭で血を飛沫かせた。子供らは笑いながら石を投げ続ける。すると蛙の長老が水面に顔を出し「止めろ! お前達は遊びのつもりだろうが、我々は死に瀕している」
http://twitter.com/zenisawa/status/20200246109

2010/08/02(Mon)  王様を欲しがるカエル共。 No.101
【イソップ寓話】蛙がゼウスに「僕たちに王様を下さい」と祈願すると池に丸太が降ってきた。蛙は丸太が動かぬので莫迦にし「別のを下さい」と祈願した。すると兎が来た。蛙が温和しい兎に飽いて「別のを」と祈願すると、鷺が遣わされた。暫く後、池には文句ばかりの言う者は一匹もいなくなった。
http://twitter.com/zenisawa/status/20125191668

2010/08/02(Mon)  【番外編】風呂のこと No.100
【イソップ寓話・番外編】主人に「湯屋に人はどれ程いるか見てこい」と言われたイソップは「人は一人だけ」と復命した。しかし浴場は人で溢れていた。主人に詰問されたイソップは「入口に落ちていた石に躓く者が沢山いましたが、それを取り除こうとしたのは一人きり。彼以外は人と呼ぶに値しません」
http://twitter.com/zenisawa/status/20124088096

2010/08/02(Mon)  驢馬と騾馬 No.099
【イソップ寓話】馬方がロバとラバに荷物を運ばせ山道を進んでいた。ロバが喘ぎながらラバに「荷を少し持っ下さい」と頼んだが、ラバは応じない。程なくロバは倒れ、死んだ。馬方はロバの荷とその亡骸をラバに負わせた。ラバは喘ぎ嘆いた。「彼を助けなかったばかりに彼自身まで負う羽目になった」
http://twitter.com/zenisawa/status/20122588318


ラバ(騾馬)
雄のロバと雌のウマの交雑種の家畜。
ウマより小型で、性質や鳴き声は驢馬似。
体が丈夫で粗食に強く、役力もあるので、経済的な家畜である。
気性は大人しく臆病である。

ラバとは逆の掛け合わせ(雄のウマと牝のロバ)で交雑させたものはケッテイ(駃騠)と呼ばれる。
こちらはラバより更に小さく、顔つきやたてがみはウマに似る。

ウマとロバは染色体の本数が違う(ウマ64本、ロバ62本)ため、交雑種は染色体が奇数(63本)となり、
ラバもケッテイも生殖機能が不全となる。
特に雄はウマやロバの牝とつがいになっても妊娠させることはできない。
牝はきわめて希にウマやロバの雄とつがいになったとき子供を産むことがある。

2010/07/30(Fri)  【番外編】賢い使用人。 No.098
【イソップ寓話・番外編】ある人が奴隷を連れて旅行に出かけた。奴隷達は重い食料を運ぶのを嫌がり軽い荷物を選んだ。しかし聡明なアイソーポスは自ら進んで食料を持った。旅の終盤、奴隷達は出発の時と同じ重さの荷を負って疲労困憊。しかしアイソーポスは中身が減った袋を口笛を吹き吹き運んでいた。
http://twitter.com/zenisawa/status/19895875067

アイソーポス(Αἴσωπος)、紀元前619年 - 紀元前564年ごろ)は、古代ギリシアの寓話作家。
元はサモスの市民イアドモンの奴隷だったが、語りに長けていた。
後に自分自身を買って「解放奴隷」なると、寓話の語り手として各地を巡った。

日本では英語読みのイソップ (Æsop, Aesop) という名でイソップ寓話の作者として知られる。

上の話は、奴隷時代のエピソードとして伝わるもの。

2010/07/30(Fri)  人とヘビ。 No.097
【イソップ寓話】子供が蛇に噛まれて死に、父は復讐を誓った。彼は蛇を攻撃したが結果は尾を切り落としただけ。すると彼は自分が復讐に合う不安に苛まれ、蛇の巣穴の前に餌を置いて和解を求めた。だが蛇は「無駄だ。俺はお前を見れば尾の傷を思い出す。そしてお前は俺を見る度に子供を思い出すだろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/19891224251

2010/07/29(Thu)  きこりと死に神。 No.096
【イソップ寓話】老いた木樵が薪を背負って歩いていたが、疲れ果て、荷を下ろして道端に座り込んだ。そして嘆いた。「いっそ死神の迎えを待つか」すると本当に死神が現れた。「その方、我を呼びしは何の用か?」樵夫は怖れて「い、いえ、ただこの荷物を背負い直すのを手伝っていただきたくて」
http://twitter.com/zenisawa/status/19800030496

2010/07/28(Wed)  恋をしたライオン。 No.095
【イソップ寓話】獅子が樵夫の娘に一目惚れして求婚した。樵夫は娘を嫁がせたくないが獅子が恐ろしくて断れない。そこで彼は獅子に言った。「その牙と爪を娘が怖がっています」獅子は尤もだと思い、自ら牙を抜き爪を切った。すると樵夫は「もうお前など怖くはない」と棍棒をふるって獅子を追い返した。
http://twitter.com/zenisawa/status/19712053609

2010/07/27(Tue)  ネコとオンドリ。 No.094
【イソップ寓話】猫が雄鶏を捕まえた。「夜中に鳴き立てて人々の安眠を妨げる悪党め。俺様が成敗してやる」雄鶏は必死で弁明した。「私が鳴くのは人を起こすため。むしろ役に立っています」だが猫は「言い訳は尤もだ。だが俺様は夕飯抜きでいられるほど寛容じゃねぇんだ」と、夕食に取りかかった。
http://twitter.com/zenisawa/status/19629389853

2010/07/26(Mon)  家畜のロバと愛玩犬のマルチーズ。 No.093
【イソップ寓話】ある家のマルチーズは室内で主人に可愛がられ、驢馬は重労働をしていた。驢馬は犬が羨ましく、同じように可愛がられようと、引綱を千切って家に入り込み、犬の真似をして部屋中を駆け、主人に飛び乗って顔をなめ回した。飛んで来た使用人に厩舎へ引き戻された驢馬は散々に折檻された。
http://twitter.com/zenisawa/status/19549551070

2010/07/24(Sat)  人間に踏まれたヘビ。 No.092
【イソップ寓話】昔々、蛇がゼウスに懇願した。曰く「人間が私を何度も踏み付けるのです。このままでは私は死んでしまう。どうにかしてください」ゼウスは「最初にお前を踏んだ人間に噛み付くがいい。さすれば他の者達もお前を踏まないよう注意するに違いない。良いか、何事も最初の態度が肝心ぞ」
http://twitter.com/zenisawa/status/19415874985

2010/07/23(Fri)  ウマと別当(馬丁/厩務員) No.091
【イソップ寓話】馬丁は毎日主人の馬に丁寧にブラッシングをしていた。その陰で餌の大麦をくすね、売り飛ばして着服していた。馬は餌が少いことに気付いて彼に言った。「正しい分量の餌を下さい。いくらブラシ掛けで毛艶がを良くしても、体が痩せてしまったら、あなたのしていることは皆に知れますよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/19319641791

2010/07/22(Thu)  セミ。 No.090
【イソップ寓話】昔、ムーサ女神たちの歌に感動し、自らも歌に人生を捧げた者達がいた。彼等は女神同様に寝食を忘れて歌ったが、神ならぬ身はやがて餓え乾き、死んだ。女神たちは彼等を哀れみ、飲食せずに歌い続ける「蝉」に替えてやった。彼等は今尚夏空の元で存分に歌い、そして死んでゆくのである。
http://twitter.com/zenisawa/status/19237111352

2010/07/21(Wed)  プロメーテウスの人間創造。 No.089
【イソップ寓話】天地創造の折、ゼウスはプロメテウスに人と獣を創れと命じた。プロメテウスは初め獣を多目に創ったが、ゼウスは「獣の割合が多過ぎる。人を少し増やせ」と命じた。そこでプロメテウスはすでに獣であるモノ達を何匹か人に作り直した。今の世に人面獣心の者がいるのはこのためだという。
http://twitter.com/zenisawa/status/19044094466

2010/07/20(Tue)  守り神。 No.088
【イソップ寓話】熱心な信徒がいた。彼は家の守神の日々の供物に湯水の如く金を使った。ある晩、守神が彼の夢枕に立った。彼がひれ伏すと、守神は辟易したという顔で「供物に金を使うのは止めなさい。このままだとお前は全財産を使い果たして破産する。その時お前はこの私を恨むに違いないのだから」
http://twitter.com/zenisawa/status/18974120327

2010/07/20(Tue)  養蜂家とミツバチ。 No.087
【イソップ寓話】働蜂たちが蜜集めに出た隙に巣が盗まれた。そして養蜂家が盗人の証拠を捜そうと巣箱を調べている時、働蜂は戻ってきた。巣のないことを知った蜂は調べも考えもせずに養蜂家を襲い、散々に刺した。養蜂家は嘆いて「真犯人には何もせず、日々世話をしている私をこんな目に遭わせるとは」
http://twitter.com/zenisawa/status/18973141755

2010/07/20(Tue)  川で用を足したラクダ。 No.086
【イソップ寓話】駱駝が急流を渡っていると、急にもよおしてきたので、仕方なく川の中で糞をした。すると水に運ばれた糞は駱駝を追い越して、浮きつ沈みつ流れて行った。駱駝は驚いて「なんてことだ、俺の尻から出た物が俺より先に行くとは!」※取るに足らないものでも時流に乗ってしまうことがある。
http://twitter.com/zenisawa/status/18972001141

2010/07/20(Tue)  病気のライオン。 No.085
【イソップ寓話】老いて狩りができない獅子が自分が病気だと噂を流した。獣たちは王を見舞いに獅子の洞へ入った。だが狐は洞の入口で獅子に挨拶した。獅子は「声が聞こえぬ。近うよれ」狐は「御免被ります。何分、我が足元には中へ行く同胞の足跡が数多あっても、出て行くそれは一つもございませぬ故」
http://twitter.com/zenisawa/status/18956398980

2010/07/16(Fri)  ヤギとヤギ飼い。 No.084
【イソップ寓話】一頭の山羊が小屋に戻らずにいた。雇われ牧童がいくら呼んでも動こうとしない。中っ腹の牧童は石を投げた。石は山羊に命中、角が折れた。慌てた牧童が「ご主人様に内緒にしておくれ」と山羊に頼み込んだ。すると山羊は「私は黙っていられますが、この角が黙ってはいないでしょうよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/18658434993

2010/07/15(Thu)  ウシと車軸。 No.083
【イソップ寓話】何頭もの牡牛が、重い荷を積んだ荷車を引いて田舎道を進んでいた。すると車軸が軋みギシギシと大きな音を立てた。牛たちは息を吐きながら振り返り、車輪に言った。「なんでお前達がそんなに喚くんだ。お前と重荷を引いている俺たちのほうが、余程に泣き叫びたいんだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/18574731782

2010/07/14(Wed)  キツネとヤギ。 No.082
【イソップ寓話】深井戸に落ちて出られぬ狐。通りががった山羊に「美味い水があるよ」山羊が飛び込むと狐は「僕が先に出て君を引き上げよう」とその背中に登って脱出し、井戸から離れた。「俺を置いて行くのか」と叫ぶ山羊に、狐は嗤って「あんたの脳味噌が顎髭に見合う立派さなら良かったのにね」
http://twitter.com/zenisawa/status/18495042274

2010/07/12(Mon)  出家と盗人の事。 No.081
【イソップ寓話】僧に祈祷を頼んだ盗人が「祈祷が効かず、善人になれない」すると僧は水を飲むと井戸の底へ。盗人が引き上げようにも、僧は石を抱えて抵抗する。盗人が怒ると僧は「拙僧が石を離さないのは、お前が悪行から離れないのと同じ事だ。お前自身の努力がなければ、即ち祈祷は無意味なのだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/18338383737

「古活字版 伊曽保物語 下34 出家と盗人の事」より。

【原文】
ある法師、道を行ける所に、盗人一人、行き向かつて、かの僧を頼みけるは、
「見たてまつれば、やんごとなき御出家也。我、並びなき悪人なれば、願はくは、御祈りをもつて、我が悪心をひるがえし、善人なり候やうに、祈誓したまへかし」
と申ければ、
「それこそ我身にいと易き事なれ」
と、領掌せられぬ。かの盗人も、返す返す頼みて、そこを去りぬ。
其後、はるかに程経て、かの僧と盗人行き合いけり。盗人、僧の袖をひかへて、怒つて申けるは、
「我れ御辺を頼むといへども、その甲斐なし。祈誓し給はずや」
と申ければ、僧、答へて云、
「我其日より片時のいとまもなく、御辺の事をこそ祈り候へ」
とのたまへば、盗人申けるは、
「おことは出家の身として、そらごとをのたまう物かな。その日より悪念のみこそ起こり候へ」
と申ければ、僧の謀に、
「俄に喉渇きてせんかたなし」
とのたまへば、盗人申けるは、
「これに井戸の侍るぞや。我、上より縄を付てその底へ入れ奉るべし。飽くまで水のみ給ひて、上りたく思し召し候はば、引上げ奉らん」
と、契約して、件の井戸へおし入りけり。かの僧、水を飲んで、
「上げ給へ」
とのたまふ時、盗人、力を出して、
「えいや」
と引けども、いささかも上らず。
「いかなれば」
とて、さし伏して見れば、何しかは上るべき、かの僧、そばなる石にしがみつきておる程に、盗人怒って申けるは、
「さても御辺は愚かなる人かな。その儀にては、いかが祈祷もしるし有るべきや。其石はなし給へ。やすく引上げ奉らん」
と云う。僧、盗人に申けるは、
「さればこそ、我れ御辺の祈念をいたすも此ごとく候ぞよ。いかに祈りをなすといへ共、まず御身の悪念の石を離れ給はず候程に、くろがねの縄にて引上る程の祈りをすればとて、鉄の縄は切るる共、御辺のごとく強き悪念は、善人に成がたふ候」
と申されければ、盗人、うち頷いて、かの僧を引上げ奉り、足本にひれ臥て、
「げにもかな」
とて、それより元結切り、則、僧の弟子となりて、やんごとなき善人とぞなりにけり。
此経をみん人は、たしかに是を思へ。ゆるかせにする事なかれ。

【(いい加減な)現代語訳】
ある法師(僧侶)が道を歩いていると、向こうから盗人が一人やってきて、僧侶に気付いて
「拝見したところ、徳の高い御出家さまとお見受けいたします。私は比類なき罪人であります。どうかあなたのお祈りをもって、私の悪い心を翻させ、善人になれるように祈誓して下さいませんでしょうか」
と申し込んだので
「それは私にはとても簡単なことです」
と承知しました。
盗人は何度も頼み込んで、去って行きました。
その後、大分月日が経ってから、僧侶と盗人がばったりと出会っいました。盗人は僧侶の袖を掴んで、怒って
「私はあなたを頼ったのに、その甲斐がありませんでした。祈誓をして下さらなかったのですね」
と言うので、僧侶は、答えて
「私はこの日から片時も忘れることなく、あなたのことを祈祷していました」
と言いますと、盗人は
「あなたは出家の身だというのに、嘘を吐かれるのですか。その日以来、私は悪事を成す考えばかりが浮かんでくるのですよ」
と言いました。僧侶が考えを巡らして
「私は喉が渇いて仕方がないのですが」
と言いますと、盗人は
「あそこに井戸があります。私があなたに縄を縛り付けて、井戸の底に下ろして差し上げましょう。充分に水を飲んでいただいて、上がって来たくなったなら、引き上げて差し上げます」
そう約束して、その井戸に入らせました。
僧侶が水を飲んで、
「上げて下さい」
と言ったので、盗人は力を込めて
「えいや」
と引くきましたが、少しも持ち上がりません。
「どうしてだろう」
と覗き込んでみると、何ということか、僧侶が側にあった石にしがみついていたので、盗人は怒って
「あなたはなんという愚か者なのか。そんなことだから、いくら祈祷をしたところで効果が出ないのだ。その石を離しなさい。そうすれば簡単に引き上げられるから」
と言った。そこで僧侶が盗人に
「私があなたの祈念をした結果も、これと同じようなことですよ。どんなに祈っても、あなた自身が悪い心の石を離して下さらないから、鉄の縄で引き上げるような強い祈りをしても、その縄が切れてししまうのです。あなた自身の悪い心の為に、あなたは善人になれないのです」
と言いいますと、盗人は大きく頷いて、僧侶を引き上げて、その足元にひれ伏し、
「全くその通りです」
と、その場で髪を切り落とし、すぐに僧侶の弟子になって、大変な善人になったのです。
この物語を読んだ人は、このことを考え下さい。そして忘れてはなりません。

2010/07/11(Sun)  飼い葉の中のイヌ。(A dog in the Manger:ドッグ イン ザ メインジャ) No.080
【イソップ寓話】畑仕事から戻った牛が飼葉桶を見ると、中で犬が昼寝をしていた。牛が「飯の上から退いてくれ」と犬に言うと、彼は「これは俺の物だ」と牙を剥き出して暴れた。牛は食事を諦め、ぼやいた。「他人に有用な物であれば、自分に不要でも独占しようとする底意地の悪い奴は、何処にでもいる」
http://twitter.com/zenisawa/status/18262889693

※「a dog in the manger(the dog in the manger)」という「利己的で意地悪な人」「ひねくれ者」という意味の英語の口語慣用句は、この寓話から生まれた。

2010/07/09(Fri)  放蕩者とツバメ。 No.079
【イソップ寓話】遊び暮らした放蕩者、残った財産は外套一枚。冬の終わりの陽気の良い日、一羽の燕が歌い飛ぶのを見た彼は「夏には無用」と外套を売った。ところが寒が戻り、一面銀世界の中で件の燕は息絶えた。放蕩者は震えながら「お前が季節を忘れたせいで、お前自身ばかりか、俺まで身の破滅だ」
http://twitter.com/zenisawa/status/18100033512

2010/07/08(Thu)  木の王様選び。 No.078
【イソップ寓話】木々が王を選ぼうと考えた。オリーブは「神聖で役立つ油を作る仕事を辞めて王位に就くなんて真っ平だ」と断わり、無花果にも「実を付ける仕事を辞めることはできない」と断られた。最後に頼んだ茨は快諾したが「命に背いたやつは、この棘で熾した火で火炙だ」木々は暴君に悩まされた。
http://twitter.com/zenisawa/status/18016478832

2010/07/07(Wed)  農夫とツルたち。 No.077
【イソップ寓話】農夫は畑を荒らす鶴を投石紐の空撃ちで脅して追い返した。初め鶴は音で逃げたが、石が飛んでこないと知ると逃げなくなった。そこで農夫は本当に石を撃ち、彼を見くびっていた沢山の鶴を駆除した。この段になって漸く鶴は慌て出し、嘆いた。「小人国へ逃げろ。人間は本気だった」
http://twitter.com/zenisawa/status/17934288859

注記
小人国は原典では「ピグミーの国」。
ピグミーは、現在では一般的に「小柄な人種」や「矮小な動物」に適用される用語。
ホメロスの叙事詩イーリアスに出てくる、鶴を天敵とする小人族「ピュグマイオイ」が語源。

タウンゼント版では「リリパット国」とされている。
リリパット国はガリバー旅行記に登場する(ガリバーを地面に縛り付けた)小人の国。

2010/07/06(Tue)  ハエとハチミツ。 No.076
【イソップ寓話】溢れた蜂蜜の香りに誘われて蠅たちが飛んできた。蠅は蜜の中に降りて夢中で舐めた。蜜は全身にまとわりいたが舐め続けた。やがて貼り付いた蜜で身動きが取れなくなり、蜜に溺れて息が詰まってしまった。今際の際に蠅は思った「僅かな蜜の快楽のために我と我が身を滅ぼすとは」
http://twitter.com/zenisawa/status/17847022251

2010/07/05(Mon)  ほら吹きツバメとカラス。 No.075
【イソップ寓話】ほら吹き燕が烏に言った「私はアテネ生まれよ。アテネ王の娘なのよ。知っている? トラキア王テレウスは酷い男なの。いきなり私の舌を切るのだもの」烏は呆れて「私はテレウスに感謝したい気分よ。貴女が舌を切られたのじゃないとしたなら、今以上にお喋りだったはずですもの」
http://twitter.com/zenisawa/status/17771709721

2010/07/05(Mon)  ツバメとカラス。 No.074
【イソップ寓話】燕と烏が言い争いをした。燕は「確かに君の羽根と私の羽根は同じ黒だ。しかし、僕の方が君よりずっと優雅で美しい」と胸を張った。すると烏が「確かに君の翼は春の装いにはぴったりだ。でも俺の野暮ったい羽根は、春夏だけでなく、冬の寒さからも僕の身を守ってくれる」
http://twitter.com/zenisawa/status/17759221495

2010/07/05(Mon)  子鹿と親鹿。 No.073
【イソップ寓話】子鹿が親に訊ねた。「あなたは体が大きくて足も速く、立派な角も持っているのに、何故小さな猟犬を怖がるのですか?」親は笑って答えた。「お前が言うのは尤もだ。でも私はあの吠え声を聞くだけで肝が縮んで、どうしても逃げ出してしまう」※いくら説得しても臆病者は勇者になれない。
http://twitter.com/zenisawa/status/17758698474

2010/07/05(Mon)  クマとキツネ。 No.072
【イソップ寓話】動物たちの集会で熊が自慢げに言った。「俺様ほど人間を愛して止まない獣はいない。何しろ人間の死体には指一本触れることがないんだからな」それを聞いた狐が言った。「熊さん、人間が死体になる前に食い付くのをお止めになって、すでに死体になっている方をお召し上がりなさい」
http://twitter.com/zenisawa/status/17757599443

2010/07/02(Fri)  農夫とヘビ。 No.071
【イソップ寓話】ある冬の日のこと、農夫が凍え死にそうな毒蛇を見つけた。「憎い毒蛇だが、こうなると可哀相だ」彼は蛇を拾い上げ懐に入れ、暖めてやった。ところが体が温まった蛇は本性を露わにし、命の恩人に毒牙を突き立てた。農夫は死に際に叫んだ。「これが悪党を哀れんだ当然の報いか!」
http://twitter.com/zenisawa/status/17549583905

2010/06/30(Wed)  ザクロとリンゴとイバラ。 No.070
【イソップ寓話】柘榴と林檎が各々自分の果実の美味しさを自慢していた。互いに自分の実こそ旨いと主張して引かず、遂に言い争いとなった。これを側で聞いていたのは食用になる実を付けない茨だった。茨は両者を割って入り「お二方、私の前でそのことを議論なさいますな。喧嘩など無益なことです」
http://twitter.com/zenisawa/status/17389768746

2010/06/29(Tue)  牛飼いと盗まれた牛。 No.069
【イソップ寓話】仔牛を奪われた牛飼が神に誓いを立てた。「牛泥棒が見つかったら仔羊を捧げます」直後、彼は彼の仔牛が泥棒獅子に喰われているのを目撃した。牛飼は天を仰いで「神様、先ほど羊を捧げると申しましたが、仔牛に牡牛も付けますので私を獅子から逃がしてください」※困った時だけ神頼み。
http://twitter.com/zenisawa/status/17307771324

2010/06/28(Mon)  笛を吹く漁師。 No.068
【イソップ寓話】漁師が笛と網を持って海へ出かけた。彼は網を仕掛け岸壁に立ち笛を吹いて魚を呼び寄せようとした。しかし音楽に引き寄せられる魚はいない。彼は笛を置いて網を投げた。網には沢山の魚が入った。跳ねる魚を見て彼は「ひねくれ者共め。吹いても踊らずに、止めた途端に踊り出しやがって」
http://twitter.com/zenisawa/status/17224867067

2010/06/26(Sat)  少年とハシバミの実。 No.067
【イソップ寓話】子供が榛の実を食べようと、壺に手を入れ沢山実を握った。ところが手を抜こうとしても拳が壺の口元で引っ掛かりどうにも抜けない。手は痛むし実は出せない。子供はとうとう泣き出した。するとそれを見ていた人が「半分で我慢おし。そうすれば楽に抜ける」
http://twitter.com/zenisawa/status/17084001900

榛(ハシバミ)
カバノキ科の落葉低木。
日本の自生するのはハシバミと、ツノハシバミで、共に実を食用にできる。
世界的に食用として流通しているのは、ヘーゼルナッツとばれるセイヨウハシバミ(西洋榛)の実。

2010/06/25(Fri)  イナゴ(バッタ)取りの少年とサソリ。 No.066
【イソップ寓話】蝗獲りをしていた子供が、跳ね逃げる蝗の中に跳ねないものを見つけて、咄嗟に手を伸ばした。するとそれは毒針付きの尻尾を振って、「お前にこの蠍様を捕まえられるか? 蝗ばかりか、他の物まで全部失う覚悟はあるか?」※良い者と悪い者の接し方を同じにしては危ない。
http://twitter.com/zenisawa/status/16988834551

2010/06/24(Thu)  モグラの親子 No.065
【イソップ寓話】土龍は目が見えないという。ところがある土龍は母親に「僕は目が見えます」と言った。そこで母親は彼の鼻先に乳香を置き「これは何だね?」息子は「水晶です」と答えた。母親は呆れかえって「お前は目ばかりか鼻まで利かないのか」※見栄を張りすぎると己を失うことがある。
http://twitter.com/zenisawa/status/16900339391

2010/06/23(Wed)  ライオンとゼウスとゾウ。 No.064
【イソップ寓話】獅子は鶏の声を怖れるという。獅子は悩んだ。ゼウス神曰く「汝には優れた肉体を与えた。汝の怖れは汝自身の小心の故だ」獅子は絶望した。ある日獅子は象が常に耳を動かすのを見た。象は「蚊に耳に入られるのが怖いのです」獅子は「我の不安など象に比べれば小さい。不平は言うまい」
http://twitter.com/zenisawa/status/16826584138

※バージョンによってはライオンが相談したのは主神ゼウス(ジュピター)ではなく熟慮の神プロメテウスとなっている。
※ライオンが鶏の鳴き声を怖れるというのは、もちろん迷信。

2010/06/22(Tue)  ライオンとクマ。 No.063
【イソップ寓話】獅子と熊とが森の中、仕留めた小山羊を奪い合い、喧嘩の果てに共倒れ。脇から見ていた狐めが「御馳走様」と舌を出し、まんまと獲物を持ち去った。獅子と熊とは伸びたまま「我らの戦は何のため? 狐に飯をやるためか? なんで山分けせなんだか」忌々しげに呻いたそうな。
http://twitter.com/zenisawa/status/16747062752

2010/06/21(Mon)  うさぎとかめ。 No.062
【イソップ寓話】兎が亀を莫迦にして「鈍間」と言ったれば、亀は「試そ」と答えたり。狐の行司が合図して二匹揃って駆け出した。兎は先行き振り向けば遙か後ろに亀の影。これは勝ったと一休み。大鼾かくその横を亀が休まず一歩ずつ。兎はすっかり寝過ごして起きて慌てて全速力。ゴールで亀が眠ってる。
http://twitter.com/zenisawa/status/16655982271

2010/06/20(Sun)  天文学者。 No.061
【イソップ寓話】天文学者が毎晩天体観測をしていた。ある晩、星空を見上げて歩いていた彼は、深井戸に落ちてしまった。悲鳴を聞いて駆け付けた近在の人は、顛末を知ると苦笑いして「空は注意深く見るのに、地面を見ることができないのですか?」※夢中になりすぎて足元が疎かになっては元も子もない。
http://twitter.com/zenisawa/status/16611998898

2010/06/19(Sat)  旅人と運命の女神(テュケー)。 No.060
【イソップ寓話】疲れ果てた旅人が深井戸の側で眠った。危うく井戸へ落そうになった時、運命の女神が現れた。「起きなさい。お前は井戸に落ちたら私を呪うでしょう。他人がそれを聞けば皆私を悪く言いうようになり、例え自分の愚行の上に起きた災難でも、責任を総て私の押しつけるようになってしまう」
http://twitter.com/zenisawa/status/16534260655

2010/06/18(Fri)  オオカミとサギ No.059
【イソップ寓話】狼の喉に小骨が刺さった。骨を抜き取るため鷺が高報酬で雇われた。鷺は狼の口に頭を入れ、喉から骨を取り除いた。鷺が「狼さん、約束のものをください」と要求すると、狼は牙を剥いて吠えた。「テメェは充分すぎる報酬を得たろうが。俺様の口ン中から、無傷で戻って来れたんだからな」
http://twitter.com/zenisawa/status/16442813762

2010/06/17(Thu)  人間とライオン。 No.058
【イソップ寓話】人と獅子が共に旅しながら己の力と勇気の自慢をしてると、人が獅子を倒す石像を見つけた。人は自慢げに「あれを見ろ。人間の強さが良く判るだろう」すると獅子は「あれは人間の作った物だからな。もし獅子が石像を作ることができたなら、踏み付けにされているのはあんたの仲間の方さ」
http://twitter.com/zenisawa/status/16357057137

2010/06/16(Wed)  カラスとオオガラス(クロウとレイヴン) No.057
【イソップ寓話】昔、大鴉は鳴き声で吉凶を占うとして大切にされていたが、嘴細烏は死肉を食うと誤解され嫌われていた。ある嘴細は大鴉を嫉んで、自分にも鳴き声占ができると、旅人達に向かって大声で鳴いた。旅人は驚いたが、「なんだ嘴細烏か。ならば気に病むことはない」とそのまま行ってしまった。
http://twitter.com/zenisawa/status/16280213609

2010/06/15(Tue)  カラスとオオガラス(クロウとレイヴン) No.056
【イソップ寓話】大柄な嘴細烏がいた。彼は群れの仲間を見下して「チビの群れよりも大鴉の所のへ行こう」と飛び立った。だが嘴細烏と大鴉では姿も声も大分違う。大鴉は異質な嘴細烏を群れから追い出した。彼は仕方なく元の群れへ戻ったが、群れの仲間は驕慢だった彼を疎んだ。結局彼は孤独になった。
http://twitter.com/zenisawa/status/16206589218





ハシボソガラス(嘴細烏)は、鳥綱スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥。
日本で「カラス」といえば人里に棲むハシボソガラスか、僅かに大型で元々は森に棲んでいたハシブトガラス(嘴太烏)を指すのが一般的。

オオガラス(大鴉/大烏)はワタリガラス(渡鴉)の通称名の一つ。
日本では渡り鳥として冬期の北海道で見ることができる。
スズメ目カラス科に分類される鳥で、ハソボソカラスやハシブトガラスよりも一回り大きい。

英語圏では中型種のカラス類をクロウ(crow)、大型種をレイヴン(raven)、小型種をルック(rook)・ジャックドー(jackdaw)と呼び分ける。
この分類では、ハシボソガラス/ハシブトガラスはクロウ、渡鴉(大鴉)はレイヴンに当たる。

2010/06/14(Mon)  ウシとカ。 No.055
【イソップ寓話】蚊が牡牛の角に長い間留まっていた。彼は飛び立つ直前に牡牛に言った。「我がいて重かったろう。我は汝が為に去ろうぞ」牡牛は「ちっとも気付かなんだ。君が行こうが行くまいが、儂は何とも思わんよ」※自分を大人物と自負している者のことを、果たして他人はどう考えているだろうか?
http://twitter.com/zenisawa/status/16123742655

2010/06/13(Sun)  二匹の犬。(猟犬と番犬) No.054
【イソップ寓話】猟犬と番犬を飼ってる男が猟から戻り、番犬の方へ餌を多く与えた。猟犬は番犬に不満をぶつけた。「働きもせずに俺の獲物を喰いやがって」番犬は答えた。「君が非難すべきは僕ではなくご主人だ。僕を他人の稼ぎで暮らすように躾けたのはあの人だからね」※子供の躾が悪いのは親の責任。
http://twitter.com/zenisawa/status/16062398816

2010/06/12(Sat)  ロバとセミ(ロバとキリギリス) No.053
【イソップ寓話】蝉の鳴き声に魅了された驢馬が、自分もあのように歌いたいと考えた。彼は食事が美声に関わっていると考えて、蝉に訊ねた。「あなた方は何を食べているのですか?」蝉の答えは「私たちは露を飲んでいるのですよ」そこで驢馬は露以外は口にしないことに決めた。暫く後、驢馬は餓死した。
http://twitter.com/zenisawa/status/15994973646


英語や日本では「キリギリス」が登場する話だが、
原典のギリシア語では「セミ」の物語となっている。

イソップ寓話がヨーロッパに広まる過程で、
温暖な地中海沿岸では一般的だった「セミ(熱帯・亜熱帯に生息)」が、
アルプス以北では生息していないため、その地で一般的な「鳴く虫」のキリギリスに置き換わった。
この置き換わったバージョンが、日本に伝えられた。

2010/06/10(Thu)  カラスとハクチョウ。 No.052
【イソップ寓話】白鳥に憧れた烏がいた。彼は白鳥の白さは湖水に理由があると考え、いつもお供えを失敬していた神殿から湖へ越した。しかしいくら湖水に浸かっても自分の羽根は白くならない。その後、水辺での餌取りの方法を知らなかった彼は餓死した。※良い習慣を真似ても本質が替わるとは限らない。
http://twitter.com/zenisawa/status/15824607870

2010/06/09(Wed)  父親と息子達。(三本の棒) No.051
【イソップ寓話】喧嘩ばかりの子等に父親が楚を束ねて持って来させた。父は束を皆に渡し「折れ」子等は全力を出したが折れなかった。父が束をほどいて枝を一本ずつ渡すと、今度は簡単に折れた。父は子等に言った。「弱くても団結すれば折れることはない。バラバラであれば、この枝同様に容易く折れる」
http://twitter.com/zenisawa/status/15757218933

毛利元就公の「三本の矢の逸話」の元ネタとも言われる一遍。


※楚
すわえ/ずわえ/すばえ
細く、まっすぐな若枝のこと。
又そのような形の鞭(しもと)

2010/06/08(Tue)  旅人と犬。 No.050
【イソップ寓話】男が出かけようとすると、犬がドアの側で伸びをしていた。男は犬を怒鳴りつけた。「何を悠長にしている。出発の準備はできているのか」犬は尾を振って「準備は済んでます。僕の方がご主人の支度ができるのを待っていたんですよ」※大抵の怠け者は自分が原因でも遅刻を人のセイにする。
http://twitter.com/zenisawa/status/15677341773

2010/06/07(Mon)  ワシとカラス。 No.049
【イソップ寓話】鷲が鉤爪で子羊を捕らえ空へと連れ去った。烏が真似をして羊の背に爪を立てた。ところが爪が毛に絡まって飛び立てなくなった。そこへ羊飼が来た。烏は捕まって羽を切られ、子供らの土産にされた。子供らが「これはなんて鳥?」羊飼は「自分じゃ鷲のつもりらしい。どう見ても烏だがね」
http://twitter.com/zenisawa/status/15605437295

2010/06/07(Mon)  カラスとヒツジ No.048
【イソップ寓話】悪知恵のある烏が羊の背に乗った。羊は嫌がりながらも烏を乗せたまま歩かざるを得なかった。辟易した羊が「犬相手にこんな真似をしたら、鋭い牙で噛まれるぞ」烏は答えた。「私ぁ、誰を苛めて誰に媚びればいいのか、よくわきまえているんだ。だからこそ天寿を全うできるというものさ」
http://twitter.com/zenisawa/status/15605110601

2010/06/06(Sun)  鈴をつけた犬(人を噛む犬)。 No.047
【イソップ寓話】噛み癖のある犬がいた。ある日、飼い主が首輪に鈴を付けたので、彼は自慢げに音を立てて町を歩いた。「どうだこの勲章は」すると一匹の老犬が「とんだ恥さらしだよ。お前さんが下げてる鈴には何の価値もアリはしない。人に噛み付く駄犬が近付くのを人間に知らせる不名誉の触れ囃子さ」
http://twitter.com/zenisawa/status/15543431200

2010/06/05(Sat)  キツネとブドウ(酸っぱい葡萄) No.046
【イソップ寓話】熟した葡萄が葡萄棚で揺れた。腹ぺこ女狐やってきて、どうしても葡萄が食べたいと、跳んだり跳ねたり背伸びをしたり。でも口も前足も尻尾も、あと一寸届かない。とうとう狐は諦めて、目を吊り上げて葡萄を睨み「どうせ酸っぱくて、私の口には合わないわ」ぷいとどこかへ行っちゃった。
http://twitter.com/zenisawa/status/15480033290

2010/06/04(Fri)  ヘルメス神ときこり(金の斧、銀の斧) No.045
【イソップ寓話】樵が川に斧を落とした。現れたヘルメス神が金の斧を「落としたのはこれか?」樵が違うと答えると銀の斧を示した。樵が違うと答えると今度は樵が落とした斧を示した。樵はそれだと答え、神に感謝した。ヘルメスは彼が正直なことを喜び、樵の斧だけでなく金と銀の斧も彼に与えた。つづく
http://twitter.com/zenisawa/status/15390356395

つづき【イソップ寓話】それを聞いた別の樵がわざと川へ斧を投げた。すると川からヘルメス神が現れて「お前が落としたのはこれか?」と金の斧を示した。樵は欲に駆られ、金の斧を抱え込んで「それです」ヘルメスは不正直な樵に立腹して金の斧を取り上げた。さらに彼が投げた斧も返してはやらなかった。
http://twitter.com/zenisawa/status/15390373200

2010/06/03(Thu)  ライオンとネズミ。 No.044
【イソップ寓話】寝ていた獅子の顔に鼠が飛び乗った。目覚めた獅子は「無礼者め。だが殺したとて何の利もない」と鼠を放した。後日、獅子は罠にかかり、死を覚悟した。そこへ鼠が駆け付け「王様に御報恩」と罠を食いちぎり、獅子を救った。情けは人のためならず。権力者とて小市民を軽んじてはならぬ。
http://twitter.com/zenisawa/status/15297154857

2010/06/02(Wed)  男と二人の恋人。 No.043
【イソップ寓話】あるごま塩頭の中年男が、ぴちぴち娘と年上熟女に二又を掛けた。娘は男が老けて見えてるのがイヤだと、会う度に白髪をどんどん抜いた。熟女は男が自分と相応の年格好に見えるようにと、会う度に黒い毛をごっそり抜いた。こうして二股男はあっという間にツルピカ禿頭になったとさ。
http://twitter.com/zenisawa/status/15228200200

2010/06/02(Wed)  藪医者。 No.042
【イソップ寓話】死ぬと診立てたのに床払いした病人に藪医が言った。「黄泉からお戻りか?」病人は「冥王様が『医者のせいで死人が減って困る』と医者を皆殺しにするため名簿を作っておいででした。そこにあなたの名もあったので、慌てて『この方は贋医者ですから殺さないで』とお願いしてきましたよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/15169472605

2010/06/01(Tue)  モミの木とイバラ。 No.041
【イソップ寓話】森の奥で、樅の木が荊を見下して言った。「私は世の中のために色々役立つ木だ。君には何の取り柄があるかね?」荊は「私には何の取り柄もありません」と答えた後、続けて「おや、斧を持った木樵がやってきた。あれ樅の木さん、どうかなさいましたか? 風もないのに枝が随分震えて?」
http://twitter.com/zenisawa/status/15162074894

2010/05/31(Mon)  蟻と蝉(蟻と蟋蟀) No.040
【イソップ寓話】夏。蝉は己の声に聞き惚れる日々、蟻は炎天下に働く日々を送っていた。冬のある日。飢死しそうな蝉が蟻の戸口に立った。蟻が「夏の収穫はどうしたね?」蝉は「歌に忙しくて蓄える暇がなかったんだ」蟻は嗤って「夏に歌って暮らしたなら冬は踊って暮すがいい」とピシャリと戸を閉めた。
http://twitter.com/zenisawa/status/15083290582


日本では「アリとキリギリス」として広まっている話だが、
原典のギリシア語では「アリとセミ」の物語となっている。
この違いは、イソップ寓話がヨーロッパに広まる過程で、
温暖な地中海沿岸では一般的だった「セミ(熱帯・亜熱帯に生息)」が、
アルプス以北では生息していないため、その地で一般的な「鳴く虫」のキリギリスに置き換わり、
その置き換わったバージョンが日本に伝わったため。

2010/05/30(Sun)  オンチな歌手。 No.039
【イソップ寓話】ある人が狭い家の石壁で囲まれた部屋で、一人きりで歌の練習をしていた。声が壁に反射してよく響いたので、彼は自分が素晴らしい歌声の持ち主であると確信した。本番当日、彼は広い野外劇場の舞台に立ったが、下手な上に声が小さすぎた。彼は観客から石を投げられ、追い出された。
http://twitter.com/zenisawa/status/15021107718

2010/05/28(Fri)  塩商人と驢馬。 No.038
【イソップ寓話】重荷を負った驢馬が川に落ちた。荷は塩だったため水に融けて大半が流れた。負う物が軽くなり驢馬は喜んだ。翌日の荷は軽かったが驢馬は前日のことに味を占め、更に荷を軽くしようと川へ飛び込んだ。荷の中身は海綿で水を吸って重くなったため、驢馬は倍以上の重荷を負う羽目になった。
http://twitter.com/zenisawa/status/14887248892

2010/05/27(Thu)  羽根を切られたワシとキツネ(ワシとワシを捕まえた男。) No.037
【イソップ寓話】鷲が捕まり羽根を切られ鶏小屋へ入れられた。打ち拉がれていた彼を親切な隣人が買い、飛べるようになるまで世話した。快復した鷲は兎を捕らえ恩人へ贈ろうとした。すると狐が「善人に善意を返すのも良いが、君を捕らえた男に善意を芽生えさせな。また捕まって羽根を切られぬようにね」
http://twitter.com/zenisawa/status/14812125146

2010/05/26(Wed)  捕らえられたラッパ兵。 No.036
【イソップ寓話】喇叭卒が敵兵に捕縛された。彼は捕縛者に言った。「自分はあなた方の兵を一人も殺傷しておりません。自分は武器を持たず、ただビューグル(信号喇叭)を持つのみであります」すると捕縛者は「それこそが貴様の罪状だ。貴様は自ら戦うことはないが、その喇叭が他の兵士達を鼓舞する」
http://twitter.com/zenisawa/status/14740335080

2010/05/25(Tue)  羊飼いの少年と狼。(狼少年) No.035
【イソップ寓話】退屈した羊番の少年が嘘っぱちを叫んだ。「狼だ!」彼は慌ててやってくる村人達の様子が可笑しくて、同じ悪戯を繰り返した。ある日本当に狼が羊を襲った。少年は恐怖して叫んだ。「本当に狼が来た! 助けて!」村人は誰一人彼の言葉を信じなかった。そして羊は全部狼に引き裂かれた。
http://twitter.com/zenisawa/status/14674555913

2010/05/24(Mon)  炭屋と洗濯屋。 No.034
【イソップ寓話】働き者の炭屋がいた。彼は友人の洗濯屋に言った。「うちに空き部屋があるんだ。一緒に住めば家賃や食費が浮くし、お前となら楽しくやれると思うんだ」すると洗濯屋は答えた。「悪いが断るよ。なにしろお前と一緒にいると、折角真っ白にした洗濯物があっという間に真っ黒になっちまう」
http://twitter.com/zenisawa/status/14611607097

2010/05/23(Sun)  アテネの借金男。 No.033
【イソップ寓話】男が債権者に返済の猶予を願った。散々言訳されて返済を延ばされた債権者は応じない。男は「豚が売れたら返します」豚の買手には「この豚は多産で、秋祭に牝、夏祭に雄を産む」客が驚くと債権者が「此奴のこの程度の話で驚いてはいかん。そのうちこの豚は春祭に山羊を産む羽目になる」
http://twitter.com/zenisawa/status/14549624505

2010/05/22(Sat)  神像を売る男。 No.032
【イソップ寓話】男が伝令と商売と泥棒の神ヘルメスの像を店頭に並べ、大声で呼び込みをした。「富を授けてくださるありがたい神様の像だよ!」客が冷やかして「御利益があるならなら売りに出さずに自分で拝みな」男は答えて「当店のヘルメス様はのんびり屋でして。でも私は今すぐお足が欲しいんです」
http://twitter.com/zenisawa/status/14486911950

2010/05/21(Fri)  亀と鷲。 No.031
【イソップ寓話】亀が「誰も空の飛び方を教えてくれない」と愚痴るのを聞いた鷲が「礼は?」亀が「紅海の幸を総てを!」鷲は亀を掴み空高く舞い上がり、雲の上で「さあはばたけ!」と言うや、亀を放った。山の頂に落ち粉々に砕けた亀は今際の際に「当然だ。地上さえ苦手な者が空を高望みしたのだから」
http://twitter.com/zenisawa/status/14409542571

2010/05/20(Thu)  喉の渇いた鳩。 No.030
【イソップ寓話】飢渇極みに達していた鳩がいた。彼は空の上から水差しを見つけると、一も二もなく急降下した。喉の渇きを癒すことだけを考えていた鳩は、それが看板絵であるということに、衝突した後も気付かなかった。羽毛を飛び散らせて地面に落ちた鳩は、見ていた人に易々と捕らえられてしまった。
http://twitter.com/zenisawa/status/14336146307

2010/05/19(Wed)  ご神木選び No.029
【イソップ寓話】神々が神木を選んだ。ゼウスは樫、アフロディテは銀梅花、アポロンは月桂樹……。アテナが「何故実の生らない木を?」ゼウス曰く「実が欲しいのだと思われぬ為」アテナは「他人に何を言われても、私は橄欖を選ぶ」ゼウスは感心して「聡明な娘よ。確かに実を結ばぬ栄光は虚栄であろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/14283797513

2010/05/18(Tue)  ライオンと猪。 No.028
【イソップ寓話】ある暑い日、猪とライオンが水場へやってきた。二頭は譲ることをしなかったので、たちまち争いとなった。睨み合いの中、二頭は鋭い視線を感じた。木陰で禿鷲たちが、二頭が傷付いて死肉になるのを待ってたのだ。二頭はどちらからともなく言った。「喧嘩は止めだ。仲良く飲むとしよう」
http://twitter.com/zenisawa/status/14212656538

2010/05/17(Mon)  ヘラクレスと、牛追い。 No.027
【イソップ寓話】牛車の車輪が深み嵌って抜けなくなった。牛追いは呆然として、自分では対処の術を考えることもせず大声で祈った。「ヘラクレス様、お助けを!」現れたヘラクレス曰く「自分で何もしないでおいて、助けを求めるようなことをするな。判ったらお前自身の肩で車輪を支えて牛を追い立てろ」
http://twitter.com/zenisawa/status/14135778888

2010/05/14(Fri)  羊の皮をかぶった狼。 No.026
【イソップ寓話】楽して餌を採ろうと考えた狼が、羊の皮を被り牧場へ潜り込んだ。羊飼いは狼に全く気付かず、夕方には小屋の扉をと閉ざして帰った。狼はほくそ笑んで、羊のフリのまま夕餉を見繕ってた。しかし、明日の食料を得るために戻ってきた羊飼いに、狼と気付かれぬまま絞められてしまった。
http://twitter.com/zenisawa/status/13962398582

2010/05/13(Thu)  子山羊と狼 No.025
【イソップ寓話】子ヤギが小屋の屋根に登って道を見下ろした。そこへ一頭の狼が通った。子ヤギはここぞとばかりに狼を口汚く罵った。狼は屋根の上を見上げて言った。「この小僧っ子が! イイか、今俺に悪口を吐いているのはお前じゃない。お前の立っている屋根が言わせてるんだってことを忘れるな」
http://twitter.com/zenisawa/status/13894113953

2010/05/12(Wed)  人と馬と牛と犬。 No.024
【イソップ寓話】大昔、馬と牛と犬は人への感謝として、寿命を三分してそれぞれ自分たちの気質で引き受けることにした。だから人は若い頃は馬のように激しく頑固で自己主張し、中年になると牛のように仕事と貯蓄と倹約に励み、年寄になると犬のように短気で気難しくて我侭で他人を排斥するようになる。
http://twitter.com/zenisawa/status/13832967057

2010/05/11(Tue)  ネコとビーナス女神。 No.023
【イソップ寓話】人間の男に恋をした猫が、ビーナスに「私を人の女にしてください」と願った。願いは聞き入れられ、娘になった猫は男と結婚した。ある夜ビーナスは若夫婦の寝室に鼠を放した。娘は途端にベッドから飛び起き、一心不乱に鼠を追いかけ回した。ビーナスは失望して、彼女を猫に戻した。
http://twitter.com/zenisawa/status/13766282383

2010/05/11(Tue)  病気の鳶 No.022
【イソップ寓話】トンビの子が病気で死にかけていた。彼は悲しむ母に言った。「母さん、どうか悲しまないでください。僕のことは神様がきっと救ってくださるから」すると母は言った。「お供えのあぶらげをくすねてばかりのお前に、腹を立てていない神様なんぞおられるかしら」
http://twitter.com/zenisawa/status/13765240364

2010/05/10(Mon)  驢馬と狐とライオン。 No.021
【イソップ寓話】狐が驢馬と「危険になったら助け合う」と約束した。狐が狩に出かけると、森でライオンと出くわした。狐はライオンに「助けてくれたら驢馬を捕まえる知恵を教えます」彼は戻って驢馬を言いくるめ、穴に落とした。一部始終を見届けた見たライオンは、まず最初に狐を捕らえて喰い殺した。
http://twitter.com/zenisawa/status/13713683099

2010/05/09(Sun)  アリとハト。 No.020
【イソップ寓話】蟻が川で溺れた。鳩が木の葉を一枚蟻の側へ落としてやると、彼はそれに掴まって助かった。数日後、蟻は鳥刺しが黐竿で鳩を狙っているのを見た。蟻が鳥刺しの足に噛み付くと、鳥刺しは悲鳴を上げて竿を放り出した。その騒ぎのおかげで鳩は逃げ出すことができた。情けは人のためならず。
http://twitter.com/zenisawa/status/13662547360

2010/05/07(Fri)  カラスとキツネ No.019
【イソップ寓話】肉を咥えて木に留まっていた烏を見て狐が言った。「なんて綺麗な鳥だ。姿は美しいし、羽根は艶やかで、一点の非もない。もし声も美しかったなら、彼女は鳥の女王に違いない」そこで烏は飛び切りの声で「カァ」と一啼きした。開いた嘴から肉が落ち、狐は労せず夕食を得ることができた。
http://twitter.com/zenisawa/status/13531769670

2010/05/06(Thu)  ウズラと鳥刺し No.018
【イソップ寓話】鳥刺しに捕まったウズラが命乞いをした「私を助けてくれたなら、恩返しとして私は囮の役をつとめます。そうすればあなたは沢山のウズラを捕らえることができるでしょう」鳥刺しは頷いて言った。「友や身内を裏切って自分だけ助かろうとするお前を殺すのに、なんの躊躇がいるものか」
http://twitter.com/zenisawa/status/13469450404

2010/04/30(Fri)  烏と狐 No.017
【イソップ寓話】季節外れに無花果が小さな実を付けた。餓え死にしそうな烏は無花果の枝に留まると、実が熟すだろうと期待して待った。すると通りがかりの狐が「普段賢いお前が目先のことに吊られて、自分自身を欺いてまで希望の虜となるとは。そいつは偽りだぞ。贋の希望が実を結ぶことはない」
http://twitter.com/zenisawa/status/13122969037

2010/04/29(Thu)  子豚と山羊と羊 No.016
【イソップ寓話】豚と山羊と羊が柵の中にいた。羊飼いが豚を捕らえに来ると、豚は鳴き喚いて抵抗した。山羊と羊は鳴き声にうんざりして文句を言った。「我々もよくあいつに捕まるけど、お前みたいに鳴き喚かないぞ」すると豚は「あんた等は乳や毛を取られるだけだろうが、俺は肉を取られるんだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/13065023102

2010/04/28(Wed)  犬と影 No.015
【イソップ寓話】犬が肉を咥えて歩いると、川の水面に、犬が大きな肉を咥えている様子が映っているのを見つけた。彼は大きな肉を奪おうと、自分の肉を放り出し、川面の犬に躍り掛かった。すると水に映っていた彼自身と彼自身がが咥えていた肉の影は揺らぎ消え、彼の肉は川の流れに運ばれて無くなった。
http://twitter.com/zenisawa/status/12990370828

2010/04/27(Tue)  ロバの陰 No.014
【イソップ寓話】旅人がロバと口取りを雇って旅に出た。陽射しが強かったので、旅人はロバの足元の日蔭で涼もうとした。自分も涼みたい口取りが「ロバは貸したが蔭は貸していない」旅人は「ロバを借りれば蔭も付随する」口論は殴り合いに発展した。その隙にロバは駆け出し、陰も諸共に居なくなった。
http://twitter.com/zenisawa/status/12929297607

2010/04/26(Mon)  守銭奴。 No.013
【イソップ寓話】欲深な男が全財産を金塊に変えると畑に埋め、毎日隠し場所を眺めては悦に入っていた。ところが宝を嗅ぎつけた者に金が盗まれてしまった。男が泣いて悔しがるのを見た隣人が言った。「その辺の石を金塊と思って埋めておけ。本物でも贋物でも、使わないあんたにとっては同じことだろう」
http://twitter.com/zenisawa/status/12856890668

2010/04/24(Sat)  アマランサスとバラ No.012
【イソップ寓話】アマランサスがバラに語りかけた。「あなたは美しく、神からも人からも愛されている。私はあなたの美しさや芳しさを羨んでしまう」バラは答えた。「私の盛りは短く、すぐに摘まれてしまうし、摘まれなくてもやがて萎れてしまう。でもあなたは萎れずに美しいまま咲き続けられますよね」
http://twitter.com/zenisawa/status/12757663822

補足
アマランサス
ヒユ科(Amaranthaceae)ヒユ属(アマランス属:Amaranthus)の植物の総称。アマランスとも。
名前の語源はギリシャ語の アマラントスで、(花が)しおれることがないの意。
これはかつてヒユ属に分類されていたグローブアマランサス(和名:千日紅/センニチコウ)が、枯れても萎れず、色あせないことに由来している。
ちなみに現在センニチコウはヒユ科(Amaranthaceae)センニチコウ属(Gomphrena)に分類されている。

花や葉を鑑賞するほか、種子を食用としする。
また、葉から赤い染料が採れ、その色を「アマランス:Amaranth (#E52B50)」と呼ぶ。

2010/04/23(Fri)  あるライオンの王国 No.011
【イソップ寓話】ある森の獣達は、残忍でなく公正で優しい一頭の獅子を王に戴いていた。御前会議の時王は宣言した。「狼と羊、豹と山羊、虎と鶏、犬と兎、各々争わずに親しくせねばならない」すると兎は「強者と弱者が共に暮らせる日をどんなに待ち焦がれたことか」と言うと、死に物狂いで逃げ出した。
http://twitter.com/zenisawa/status/12672552768

2010/04/22(Thu)  うさぎと猟犬 No.010
【イソップ寓話】猟犬が茂みから兎を狩り出し、長い間追いかけたが、結局逃げ切られた。端から見ていた山羊達は犬の無様を嗤った。「大犬よりも小兎の方が速いんですね」犬が言い返して曰く「私は夕飯のために走っただけだが、彼は命を懸けて走っていたのだよ。どちらの覚悟の方が大きいと思うね?」
http://twitter.com/zenisawa/status/12612192942

2010/04/21(Wed)  山のお産(大山鳴動して……) No.009
【イソップ寓話】ある時、山が巨大な唸り声を上げ、大いに揺れ動いた。人々は、山が崩れるか、噴火するのか、兎に角恐ろしいことが起きるのではないかと懸念して集まってきた。皆が固唾を呑んで見守る中、やがて山の中から出てきたのは……鼠一匹でチュウ。
http://twitter.com/zenisawa/status/12566419746

2010年04月20日(Tue)  雌のライオン No.008
【イソップ寓話】「一度に一番多く子を産めるのは誰か」という論争が獣たちの間で起きた。しかし結論が出ないので、獣たちは牝ライオンの意見を聞くことにした。「ライオン様は一度に幾頭の御子をお産みになりますか?」牝ライオンは笑って答えた。「私は一度に一頭、百獣の王の子を産むだけですよ」
http://twitter.com/zenisawa/status/12498567142

2010年04月20日(Tue)  道化師と田舎者 No.007
【イソップ寓話】子豚の鳴き真似をする道化師が大ウケの劇場で、ある田舎者が「豚の鳴き真似芸」を披露した。道化師の贔屓達は田舎者を莫迦にし「道化の方が遙かに上手い」と彼を散々嘲笑った。田舎者は「あんた方がどの程度の審査員かはこいつが教えてくれたよ」と、外套の下から本物の子豚を出した。
http://twitter.com/zenisawa/status/12439847075

2010年04月20日(Tue)  蝙蝠(コウモリ)と二匹の鼬(イタチ) No.006
【イソップ寓話】蝙蝠が鼬に掴まった。鼬が牙を剥いて「俺は鳥を憎んでいる」と言うので、蝙蝠は「私は鳥はなく鼠の類です」と言い逃れた。別の日、蝙蝠は別の鼬に掴まった。今度の鼬は「俺は鼠が憎い」と爪を光らせた。蝙蝠は「私は鼠ではありません」と言い逃れた。賢い者は立ち回り方も上手い。
http://twitter.com/zenisawa/status/12268640623

2010年04月20日(Tue)  雄鶏と宝石 No.015
【イソップ寓話】ある日、雄鶏が雌鶏とヒヨコたちのために餌を探していた時のこと。彼は藁の中から一粒の真珠を見出した。「こいつは結構な宝物だ。でも今の俺には世界中の真珠よりも一粒の麦のほうがよっぽど必要なんだ」
http://twitter.com/zenisawa/status/12208970877

2010年04月20日(Tue)  旅先での出来事を自慢する五種競技選手 No.004
【イソップ寓話】旅から戻った五種競技選手が自分の偉業を故郷の人々に語った。「俺はロードス島で幅跳びの大記録を打ち立てたぜ。嘘じゃない。ロードスの人々が証人さ」それを聞いたある男が言った。「英雄よ、証人など要らんよ。さあ、ここをロードスの競技場と思って、今すぐ跳んで見せろ!」
http://twitter.com/zenisawa/status/12145156751

2010年04月20日(Tue)  熊と二人の旅人 No.003
【イソップ寓話】二人の旅人が熊に出くわした。一人は一目散に木の上に逃げ、残された方は恐怖して地面に伏した。熊は男の全身を嗅ぎ回って、去った。逃げた男が降りてきて訊ねた「熊は君に何か言ったかい?」相方は答えた。「言ったよ。危なくなったら知らんぷりるような奴を相棒にするなってね」
http://twitter.com/zenisawa/status/12083203424

2010年04月20日(Tue)  ゼウスとポセイドンとアテナとモモス No.002
[イソップ]ゼウスが人、ポセイドンが牛、アテナが家を造った。皮肉の神モモス曰く、なぜ人の心を本心が見えるよう体の外に、牛の角を突く的が見えるよう目の下にしなかった。家の下に車輪があれば引越が楽なのに。ゼウスは「自身が物を作ってからほざけ」とモモスを天界から追放した。
http://twitter.com/zenisawa/status/11806756465

2010年04月20日(Tue)  二つの袋 No.001
【イソップ寓話】人はこの世に生まれるとき、首の前後にそれぞれ袋をぶら下げている。前に下がっている袋には「隣人の誤り」が詰まっている。後ろの大袋には「自分の誤り」が詰まっている。だから人は、他人の間違いはよく見えて、自分の間違いにはなかなか気付かないのだそうな。
http://twitter.com/zenisawa/status/11742588886


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